世紀の兄弟喧嘩
最早知ってる方も多いと思いますがUKの音楽メディアはこの話題で持ちきりです。
UKの国民的バンド「oasis」のギタリストでありメイン・ソングライターのノエル・ギャラガーが同バンドからの脱退を表明したというもの。
コチラがそのニュース記事です。
< ノエル・ギャラガーがオアシスからの脱退を表明した件で、ノエルは後日、オフィシャル・サイトでその理由について「俺や家族に対する言葉の脅しが耐えられないレベルに達したからだ」などと明かしている。
残されたオアシスのメンバーは、今後ノエル抜きで続けていくかどうかを検討しているという。
この件はまず8月28日、ノエルがオフィシャル・サイトでオアシス脱退を表明。
「いくばくかの悲しみと大きな安堵をともなって、俺は今夜オアシスから脱退する。いろんなことを書かれたり言われたりするのだろうが、単純なことで、俺はこれ以上1日たりともリアムと一緒にいることはできないということだ」としている。
オアシスは28日にパリで行なわれたフェス〈Rock en Seine festival〉に出演予定だったが、そのライヴ前にノエルとリアムが激しい言い争いをした結果決裂し、この脱退宣言に至ったようだ。
英紙『The Sun』によると、この時リアムは飲酒していたらしく、誰も彼を止められなかったことから、ノエルと衝突してしまったらしい。
これに続いて翌29日には、ノエルは脱退についてのより詳細な胸の内をオフィシャル・サイトにアップ。
「8月28日の時点で、俺はマンチェスターのロックンロール・ポップ・グループ、オアシスから離れなければならなくなった。細かいことは重要ではないし、全部挙げるのは多すぎる。でも、みんなには知る権利があるだろう。
俺や家族、友人、仲間に対する、言葉の暴力による脅しが、耐えられないレベルに達したということだ。
それにマネージメントやバンド・メンバーからのサポートや理解もなかったことから、俺はここを離れて新しい活動の場を見つけていくしか選択の余地がなかった」としている。
そして「去るに当たって、世界中のオアシス・ファンに感謝したい。これまでの18年間は本当に、本当に素晴らしかった(俺はこの言葉が大嫌いだが、時にはしっくりくる時もあって、今日がそうなんだ)。この先、またどこかで会うことになるだろう」
と、彼にしては珍しく感傷的に綴っている。>
最初ニュースを聞いた時はまたいつもの兄弟喧嘩だろうと鼻で笑ってましたがどうも今回ばかりは事情が違う様子。
ノエルのいないオアシスは考えられないので最悪このまま解散する可能性もあるとの報道も…
あちゃー。こないだフジロックのため来日した時はそんな様子微塵も感じられなかったのに。
まあそうは言ってもワタクシ昔ほど熱心なファンじゃありませんし、一応アルバム出たら買うものの正直愛情半分、冷やかし半分で普段からオアシスに接してますので今回のニュースも経緯を心配しつつも、どこかで楽しんでるってのが本音です(笑)
まあちゃんと聴いたことも無いヤツがオアシスの文句言ってたらぶん殴りますけど。ハハ。
話はだいぶ逸れましたがこれも良い機会なのでオアシス遂に解散か?記念「独断と偏見による私的オアシス・全アルバムレヴュー」を勝手にやっっちゃいたいと思います!
(点数は10点満点で付けてます)
んじゃまずはデビュー・アルバムのコチラから。
Definitely Maybe (1994)
当時高校一年生だったワタクシが最初にリアルタイムで出会ったロックンロール・バンド。
ビートルズを守護神に自信満々な声で「Live Forever」て歌われたら恋しないわけないでしょ。
今聴いても色褪せない完璧なデビュー・アルバムですね。
薄っぺらいJ-POPしか聴かないクラスメイトとは勿論話が合うわけもなく授業さぼっては一人で爆音で聴いてたなー。
未だに彼ら自身が越えられない最高傑作。10点。
Morning Glory (1995)
商業的にも破格の成功を手にし完全にNo.1バンドになったセカンド・アルバム。
もう全曲シングル・カットできるくらい名曲の数々です。
当時レノン&マッカートニーの正統なる後継者はノエル・ギャラガーだと信じて疑わなかったのはワタクシだけではないはず。
バラードに比べロックンロール・チューンが少ないのが唯一の欠点ですかね。
9点。
Be Here Now (1995)
これまで順風にきていた彼らのキャリアに陰りが見え始めたのはこのアルバムか。
とにかく長ったらしくて派手。
ノエルのソングライティングも悪くはないものの1st&2ndに比べたら明らかに小粒になってます。
リリース当時はそれなりに楽しめたものの今はほとんど聴き直さないっすね。
厳しいけど5点です。
Masterplan (1998)
これはオリジナル・アルバムではなく所謂B面集ですが良いアルバムですよ。
ノエルのソングライターとしての資質が分かる良いサンプルではないでしょうか。
どれもシングルになってもいいくらいクオリティー高い曲ばかりですから!
あー、でもキャリアの序盤で才能使い果たしたな、ノエル…というのが今聴き返しての正直な感想でしょうか。7点。
Standing On The Shoulder Of Giants (2000)
さあここからオアシス暗黒時代の幕明けです。
完全にエッジは失われノエルもスランプ状態…もはや義理と興味本意のみで一応購入したものの今我が家のCDラックに見当たらないのでブックオフにでも持って行ったかな(笑)。
痛々しくて今後聴くこともないでしょう。タイトルもジャケットもダサイですね。
ワタクシとRyuは「何たらジャイアンツ」とか「あのジャケが訳分かんないヤツ」って呼んでます(*^_^*)
1点。
Heathen Chemistry (2002)
21世紀に入ってもまだまだキツイぞオアシス!ということでコレも駄作です。
最強のロックンロール・バンドだったのが嘘のように完全に大人なセレブ・ロックと化してます。
当時のメンバーのファッションもあり得なくてガッカリした記憶が…
プラダ着たオアシスなんて見たかないっつーの。
発売日の翌日にウチにCDを持ってきたryuに借りていいの?と聞いたら「よかよ。多分もう聴かんけん」という名言を残されていかれました。
2点。
Don’t Believe The Truth (2005)
さあ長かった暗黒時代を抜けいよいよオアシス新章の幕明けです。
もう初めてラジオで先行シングルの「ライラ」聴いた時震えたよ。即アルバム予約したよ。
おかえりノエルですよ。
何で今までこの手が思いつかなかったのか!?
てかこの手があったか!という圧巻のアイディア。
ビートルズと共にノエルの守護神であるThe La’sのサウンド・フォーミュラとソングライティングをそのまま拝借(ほぼパクリ!)という反則技で見事復活してくれました。
この時期ノエルは必ずThe La’sのピンバッジを服のどこかに付けるという徹底ぶり。
まあノエル以外のメンバーの曲は駄作ですがね…
でもやっと帰って来てくれました。今もたまに聴きます。
7点。
Dig Out Your Soul (2008)
そしてコレが今のとこ最新作(ラスト・アルバムになってしまうのか?)です。
完全に息を吹き返したノエルの才能。
ソングライターとしての何度目かの絶頂期に確実にいるんじゃないでしょうか。
でも出来損ないのブレイクビーツみたいなプロダクションは好きじゃないです。
相変わらずノエル以外のメンバーの曲はイマイチですしね。
でも挑戦的でエネルギッシュなレコードですよ。
6点。
という訳で全アルバム・レヴューでした。
ホントにこのままオアシスが消滅するのかは分かりませんが偉大なバンドであることには変わりありません。
メチャ毒吐いた気もしますが…愛情の裏返しなのでファンの人怒らないでくださいね。
まあもうちょっと経緯を見守りましょうかね(^-^)