佐賀空港が九州を代表するLCC向け空港にならないかな~(その2)
ずいぶん前に書きました「佐賀空港が九州を代表するLCC向け空港にならないかな~(その1)」の続きです。
前回はLCC(ローコストキャリア)と呼ばれる格安エアラインとは何かについて簡単に説明しましたね。
その説明のときに、なぜLCCが安いのかの理由の一つとして、
「着陸料や駐機料が高い主要空港を使用せず、それらの料金が安いちょっと離れた小さな空港とかを利用する。」
というのがあったと思います。覚えていますか?
つまり、空港によって発着するのにかかる費用が高かったり安かったりするわけです。
航空会社が飛行場を使う場合に支払わなければならないコストは、正確には「国土交通大臣が設置し、及び管理する公共用飛行場の使用料に関する告示」に定められているようですが、内訳としては、
・着陸料
・特別着陸料
・夜間の照明料
・停留料
・格納庫使用料
などがあります。
LCCは、運賃を安く設定している分、こういった空港の発着料などのコストをカットしなければいけません。
具体的に航空会社は一回の着陸あたりどのくらいのお金を払っているのか、みなさん気になるところですよね。(わたくしだけですかね?)
ここからはわたしの適当な調査に基づいたデータなので、ちょっと古かったり正確じゃないところがあるかもしれません。
なので、もし間違っているところがあってもお許しいただきたいのですが、だいたいこんなもんかという感じで読んでください。
(てか、もしかしたら全く見当違いのことを書いてるかもしれませんが責任持てませんのであしからず。。。)
福岡から東京に行くときなどによく乗る「ボーイング777」を例にとってみましょう。(個人的には空の貴婦人ことダグラスDC8派なのですがもう廃盤ですし)。
777にもいろいろありますから「ボーイング777-200」、なかでもJALの「ボーイング777-246」にしましょう。
これです。よく見ませんか?
着陸料は、国際線と国内線でまず違うのですが、基本的に飛行機の重量に応じて決まってきます。
厳密には同じ機種でも乗客数や貨物料によって重量が変わるので、料金も変わりますが、めんどくさいのでわかりやすく着陸料だけに焦点をあてて算出してみましょう。
ボーイング777-246の重量は、201.8トンです。
羽田空港の場合、「国土交通大臣が設置し、及び管理する公共用飛行場の使用料に関する告示」では、着陸料は、
1. 200トンを超える重量については、1トンごとに 1,650円
2. 航空機の騒音値を相加平均して得た値から83を減じた値に3,400円を乗じた額
上記1と2を足した額となっています。
ボーイング777-200系で言うと、重量は 201.8t、騒音値は 94EPNdBなので、単純計算すると、
1. 1,650円 x 201.8t = 332,970円
2. (94 – 83) x 3,400円 = 37,400円
つまり1と2を足すと、370,370円となりますね。
しかし国土交通省が今年6月に羽田などの国が設置する空港の着陸料を2009年7月から引き下げると発表しましたので、出発する空港によっては今はもっと安くなっているかと思われます。
福岡空港の場合は・・・と書きたいのですが、長くなってしまうのでまた明日にでも。
次号へ続く。(続かないかも・・)