今日はこのブログを始めてから(たぶん)初の「である」調にて書いてみます。カリー de Yeahみたいに。
———
いま旅行中である。
旅行中は気分が高揚しているので、その状態で日記とか書くと、帰ってきて冷静な時に読み返したときに微妙な気持ちになるので、今回はブログはやめてずっとTwitterのみ更新しようと思ってつぶやき続けていたが、まぁいっかと言うことでブログも更新することにした。
今回の旅行ではあることを試したかった。これまでのアナログでたまに古い情報の載った旅行ガイドブックを元にした旅行から、リアルタイムでローカライズされた情報が得られやすいモバイル端末を使ってみようと。(もちろん念のため紙のガイドブックも持ってはいるが)
ウルトラモバイルPCですら重くて持っていきたくないので、使うのはiPhoneだ。
海外に出て、日本で売られているiPhoneを使うと、ちょっとインターネットするだけで数千円とかかかるので帰国後に何十万円という請求があって驚いたという話は少なくない。
なのでSIMロックされたソフトバンクのiPhoneなどは海外では全くの役立たず機械になるというか、iPod touchのようにウォークマンやネットワーク不要のアプリを楽しむ機器にしかならないのだ。日本で使う時の便利さをほとんど発揮できないという悲惨な状況だ。
というわけで、海外でiPhoneを十分に使うなら香港やイタリアなどで公式に売られているSIMロックフリーのものが必要だ。
が、それらは高いので、今回、自分が持っているiPhoneをSIMフリーにして(どういうわけで私のiPhoneがSIMフリーなのかはここでは書かないが)、現地で現地携帯キャリアが売っているプリペイドSIMを挿して使っているのだが、これが予想以上に素晴らしい威力を発揮している。
街の至る所でSIMは買える。私はちなみに郵便局で買った。中に通信会社のこんなオシャレなブースがあってそこですぐに買えた。
写真はiPhone撮影にて粗画。
もちろんSIMを変えるので電話番号は変わるが、使いたいのはデータ通信だけなので問題はない。私は電話機能は不要と思い、データ通信のみ1GBで約20ユーロというA1というキャリアが売っているBfreeBroadbandというプリペイドSIMを購入した。
買ったあとiPhoneにそれを挿し、ちょっとしたネットワークの設定を変更すれば五分後には3Gネットワークが使える。
この記事もiPhoneを使って、いま街のど真ん中で空いた時間にちょこちょこ書いている。
テクノロジーの進化の恩恵が、旅の仕方にこれほど影響があるとは正直驚いた。たぶん調べればさらに便利なことがあるのだろうが、すでにいまの時点でもおもしろい。
モバイルネットワークは、今まで旅の最中ものすごく煩わしいと思っていたことを簡単にし、重い荷物となっていたガイドブックや辞書は、データとなってモバイル端末のフラッシュメモリに格納され、リアルタイムで空室状況、空席情報もわかる。
GPSにより現在地周辺のレストランや、評価の高い観光スポットの一覧もすぐに出てくる。現在地からそれらの目的地までの距離は10メートル単位で正確に把握でき、Google Mapsと連携してナビゲーションしてくれる。
為替レートもリアルタイムなので、現地通貨での金額を入力すれば正確ないまの円での価値がわかる。iPhoneに変えた段階で、携帯キャリア提供のメアドを辞めて、Gmailをメインアドレスにしたので、もちろんビジネスメールもブライベートメールもリアルタイムで送受信可能だ。
手元でインターネットが使えるということは、何か買い物する際にも、それが日本でも買えるものなのか、日本よりも安い価格なのか等確認できるため、ここで買うべきものなのかどうかの的確な判断ができる。
旅はいろいろうまくいかなかったりする時に、試行錯誤してなんとかする事が面白いので、それがあっさり解決してしまうと旅の醍醐味が無くなる気はするが、今はこの便利さが新鮮なのでそれを今回は楽しもうと思う。
Marco Polo Guide という有名ガイドブックがある。欧米では街の本屋に必ずこうやってならんでいる。
それのiPhoneアプリをいま使って旅行しているのだが、なかなかこれがよくできたガイドアプリで前述したようなことが簡単にできてしまう。
今回も「荷物の量と旅の楽しさは反比例する」という旅好きの友人の言葉に習って、いつもよりさらに小さいデイバック一つでやってきた。福岡に遊びに行く時とさほど荷物の重さは変わらないが問題は特になさそうなので今後はさらに少なくしようと思う。最終的にはスーパーのビニール袋1枚に納まるくらいが理想的だ。
徹夜でそのまま飛行機に乗り、12時間のフライト後、さらに乗り継いでいまオーストリアのウィーンにいる。くるりの名盤「ワルツを踊れ」がレコーディングされた街だ。最近はくるりより「のだめ」効果で日本人にも人気があるようだが、残念ながら「のだめ」は最終回の数分しか見たことがない。
時差ボケのせいか体が不調だったが、一晩ぐっすり寝て、だいぶすっきりした。しかし氷点下なので寒くて先ほどからウンコがしたくてたまらない。
学生時代、ドイツ語をとっていたので、ほんの少しはまだ覚えているが、あいにく「私はウンコがしたいのでトイレを貸して下さい」というフレーズは習わなかった。学校では本当に大切な事は教えてくれないものだ。
それこそiPhoneを使ってインターネットでも調べたが、「ウンコがしたい」という部分が出てこない。本当に大切な事はインターネットにも載っていないのだ。
つまりは本当に大切な事は自分の足で直接聞くのが確実だということか。
ウィーンでウンコをもらしたら、頭の中でベートーヴェンの「第九」が流れそうな気がする。
予想通り途上国に比べれば刺激は少ないのだが、そんな雰囲気の綺麗な街が結構気にいった。芸術家がたくさん生まれたというのが良くわかる。
つづく かも。。。