Marの記事

オーストリアからスロバキアに向かう列車の車窓からみた風車について



こんばんは。Marです。


今日からオーストリアのウィーンでIAEA(国際原子力機関)の閣僚級会合が開幕しました。


福島での事故が起こるまで私も知りませんでしたが、そのオーストリアには「世界一安全な原発」とも呼ばれているツベンテンドルフ原子力発電所というのがあるそうです。


なぜ世界一安全かというと、これが1978年に完成した際、原発反対の声が高まり国民投票をした結果、反対の方が賛成よりも多かったため、一度も稼働する事なく今に至っているかららしいです。


チェルノブイリの事故とかもあってさらに反原発の世論は高まり、その後も原発の新規建設はしていないようですが、国内の電力の数パーセントは今でも他国の原発で発電された電力の輸入に頼っているそうで、そんなのおかしな話やんと思いますが、福島の事故を受けて2015年までに原子力に頼らない電力100%にするという目標を掲げたようで、そのことは一定の評価に値するのではないでしょうか。



さて、そのオーストリア(ウィーン)に、私が1年ちょっと前に行った時のことはこのブログでも少し書きましたが、その時に実はちょうど列車の都合がよかったので、お隣のスロバキア共和国にまで足をのばして行ってきました。



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ウィーンからスロバキアの首都ブラスチラバまでの列車の窓からは、ほとんどが雪に覆われた退屈な平野の風景ばかりが見えましたが、そんな中一つだけ印象に残っている景色があって、それはたくさんの風力発電用風車群でした。


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あまりにも広大な土地に、それこそめちゃくちゃ多くの風車が立ち並ぶその風景は圧巻で、(おそらく同じようなところが世界中にゴロゴロしているのでしょうが)私はこんなにたくさんの風車を一度に見たのは初めてだったので、すごいなーと思って写真をパシャパシャ撮っていました。フレーム内には収まりきれないほどたくさんあります。



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その風力発電所はオーストリア内にあるのかスロバキア内にあるのかわかりません(たぶんオーストリア領内)でしたが、もしかしたらこの辺ってかなりの電力を風力でまかなっているのかなーとかぼんやり考えながら眺めてました。



まぁそんなことは帰ってから写真を見ながら調べればいいかと思って、結局帰ってきても調べてなかったのですが、3.11以降に度々取り上げられる再生可能エネルギーとか自然エネルギーとかのニュースに感化されて、ヨーロッパの風力発電事情について少し調べてみたところ、結構すごいんだなということがわかったので間違っているところがあるかもですがご紹介します。





例えばスペインは今年2011年3月の電力供給で、全体に占める風力発電の割合が21%になって、最大の供給源になったらしいのです。(ソースはこちら)下の円グラフを見てください。たしかに「Wind(風力)」が21%で一番占有率が高いです。



spain (スペイン送電企業 Red Electrica de Espana(REE) の資料より)



ソースを読んでもらえばわかるように、これはポルトガル程度の広さの国なら、その国の1ヶ月分くらいはまかなえるほどだそうです。



もともとヨーロッパの風力発電は長きにわたってドイツが抜きん出ていたようですが、ここ最近スペインの躍進があり2010年ついにドイツを抜いてヨーロッパ最大の風力発電大国へとなったとのこと。


どうやらスペインはタービンの開発技術が良いみたいですね。この風力発電用タービンの技術は他国にも評価が高いようです。そして技術が発展する裏にはきちんとした制度を整備した政治力も影響しているでしょうからそういううまい制度作りは日本の政治家も勉強してほしいです。



ただこのスペインも新規の設置については少なくなっているらしく、それはスペインの財政危機が強く影響しているそうでそのあたりは課題も沢山あるとか。





ではオーストリア、スロバキアなどの東欧はと言うと、ちょうど調べてたら「南東欧の風力発電の現状」という資料がありましたから、詳しくはこれをご覧いただきたいのですが、ドイツやスペインには及びませんが、今後も全体に占める風力発電の割合は増えていくとの見方のようです。




東欧諸国近辺は風力発電に適した風がよく吹く土地である(これは以前どこかのサイトで読んだのですがソースが探せず。。)ようで、私が列車からみたものはそんな良い風を受けて回転する陸上風力発電でしたが、先日読んだこんな記事「洋上風力発電量は2017年には現在の約17倍に – 欧州・中国が市場を牽引」からすると、長期的には洋上風力発電が主力になるようですね。まだまだコスト面では課題もあるようですが、そのあたりは技術革新に期待というところです。




さて、ご存知の通り現在日本では福島第1原発が酷いことになっています。


原子力についてのリテラシーがない私のような人間は、こういう悲惨な事故が起こると「原子力に頼らない安全なエネルギーがいい」と短絡的に思ってしまうのですが、「じゃー電気なくなってもいいの?電気代あがるよ。火力発電のほうが回りまわって死者数は多いという試算もあるんだよ。産業はいいの?製造業が海外に出て行っちゃうよ。経済は?雇用は?それでもいいの?」みたいな反論意見がたくさん出てくるし、何が正しいのかどうかわからないことが多いのでなかなか簡単にはいかず、同じようにモヤモヤしている方も多いと思います。


そんな中、先日興味深い情報がありました。


京都新聞より。「コロンブスの卵的発想 – 磁力抵抗ゼロの発電機 – 72歳の男性が発明



原発も火力発電も風力発電も多額の設備投資が必要ですが、この72歳の一般人発明家が発明した画期的な発電機は、装置も簡易なものでしかも(おそらく)部品もかなり手軽に手に入るものばかり。


うまくいけば、家庭や電気自動車の電力くらいなら十分まかなえるような安価な製品になるのではと期待してます。


もはや「政治主導」も期待できないですから、こういう技術革新から世の中を変えていくしかないかもです。


少なくとも既得権益者を優遇するために政治がこういう新しい技術を法律でつぶすようなことだけは絶対やめてほしいです、ほんと。


ではまた。おやすみなさい。







NFCについて新情報。NFC機能内蔵のmicroSDカードが登場。

こんばんは。Marです。


先週「もし自分が今後Android端末を買うなら、NFC対応を買いたい」と書きましたが、先週台北で開かれていたIT展示会「COMPUTEX TAIPEI 2011」で、中国のNetcom社がおもしろいmicroSDカードを展示していたようです。ネタ元はこちら



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そうです、NFC機能内蔵のmicroSDカードなのです!






携帯端末へNFCを搭載する際、セキュリティーの確保が必要なアプリをどこに持たせるかということがポイントになるのですが、今のところその方法として一般的に次の3つの方法が提示されています。via NFC Forum


1つ目は、SIMカード内にNFC用の領域を確保して、そこにアプリを突っ込む方法。


2つ目は、端末内のどっかにセキュリティーエレメントと呼ばれる領域を作ってそこにNFCアプリを突っ込む。


そして、3つ目が、SDカードのような外部メモリの中にNFC領域を確保しそこにアプリをのせたあと、その外部メモリを携帯端末に挿すという方法です。


お分かりのとおり、今回展示されていたのは、この3つ目の方法をとるmicroSDカードです。




見た瞬間、これはイイネー!!と思ったのですが、感度に問題があったり、これを挿す端末を覆う材質次第では通信できない可能性もあるということでまだまだどうなるかわかりませんが、あとは時間の問題のような気がします。


もちろんこのSDカードにNFC領域を確保する方法の場合は、ネタ元にも書いてある通り端末側に専用アプリケーションを入れる必要があるでしょうが、別にそれは全く気になりません。

現行iPhoneにはありませんが、最近のAndroid端末の多くはmicroSDスロットが付いていますから、こういうNFC内蔵のmicroSDカードを挿してアプリ入れるだけでその端末がNFC対応端末になると考えると、NFC対応か非対応かとかいちいち考えなくてよくなるので嬉しいですね。





さて、話は変わりますが、あと2時間半後に迫った、AppleのWWDC。


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先日のGoogleの Music Beta by Googleに続き、ようやくAppleもクラウド音楽サービス(iCloud)を正式発表するようですし、Mac OS X 10.7(Lion) に、iOS 5 についても詳しいところがわかりますから楽しみですね。特にiOS 5 が。


例年通りで行けばほんとはこの6月のWWDCにiPhoneの新型が発表されますが、今年は9月になるだろうとの噂がほとんどですから、今回は上記のソフトウェアやサービスがメインになるでしょうが、個人的にはMac OS X 10.7 発表時の One more thing として、Sandy Bridge 搭載の新型Mac Book Air の登場も密かに期待してます。
でも23時半現在で、Apple Store が “We’ll be back soon” になってないからなさそうだな。。
backsoon



最近の移動体通信端末を選ぶときのことについて。(NFCについても少し言及)





お久しぶりです。Marです。

今日から6月ですね。だいぶこのブログ更新怠っておりました。


さて、先々週くらいに、docomo, au などから夏モデルが発表されましたが、そろそろ「買いたい時が買い替え時」のみなさんはどのスマートフォンにしようか迷われているようです。


私の周りではほとんどの人がAndroidベースの端末を検討されているようですが、ブログでちょく ちょく ちょく ちょく 携帯端末のことを書いているせいか、どの機種がいいのか個別に結構問い合わせがありました。


その人にとってどれがいいのかは、その人が求めるものに寄って違ってくるので「今回の夏モデルならこれ」という一辺倒のではなく、「これを重視するならこれ、これを重視するならあれ、これならそれ。でも少なくとも実機を触ったほうがいいよ」と回答し、最後に「ちなみに自分がいま買うならこれかな」と一応答えてます。


基本即レスをモットーとしているので、時間がないときは「自分ならこれ」としか書かない時もありますが。。(PCなら高速で書けますが、iPhoneで長文打ちたくないもので・・たまたまそのタイミングにあたった方すみません)



いちいち今回の各社の各端末についてはレビューしませんが、仮にいまAndroid端末を私が買うとして、私が重視する点を挙げると、つまるところ、



1. 操作感

2. バッテリーのもち具合


です。




他の方なら、おサイフケータイ機能とか赤外線機能とかカメラの性能とかにもこだわられるかもですが、私は特にそのあたりは気にしません。





1. 操作感

操作感は非常に重要です。普通に使えば2年くらいはそれを使わないといけませんからね。


携帯端末は気持ちよく動作しなければ、ずーっとストレスを感じながら使わなければならなくなります。


操作感は搭載されるCPUやメモリなどのハードウェアスペックと、ソフトウェアの作りにも影響すると思いますから、とにかく実機を触って自分なりに「にゅるにゅる気持ちよく操作できるから問題ない」と判断したものを選んだほうがいいと思います。


最近のAndroid端末はだいぶ気持ちよく「サクサク・にゅるにゅる」動くようになってきました。かなりiPhoneのレベルまで近づいてきたなと思いますが、まだ超えるほどではないかなと思います(私の印象ではですが)。でも普通に使う分には全く気にならないレベルでしょう。


ちなみに、iPhoneがあれほど使用者に気持ち良さ感を与えている要因としては、iPhoneはハードウェアもソフトウェアもApple一社で作ってるし、アプリを開発する開発者にも、言語は「Objective-C」という言語を使い、専用の開発ツールで開発してくださいと要求しているなど、とにかくハードウェアとソフトウェアの近密な連携というものをものすごく重視しているためだと言われています。



2. バッテリーのもち具合

あんまり気にされない方もいらっしゃるのかもですが、スマートフォンはマシンスペックが高い分消費電力も高いですし、一部のアプリケーションはバックグラウンドで常に動作している場合が多いのでバッテリーの減りが速いです。

しかも便利だからネットしたり、Twitterしたり、映像見たり、Facebookしたりしてたらどんどんバッテリーがなくなっていきます。

その上に搭載バッテリーが少ないとなるとほんとにすぐ充電切れに陥ります。

なので、バッテリー容量はとても気にします。最近出ているモデルのものだと、1500mAhくらいはないと買おうという気にはなりません。

でも同じ容量が搭載されていたとしても、使い方や端末に寄ってバッテリーの消費は違ってきますので、出てすぐに買うのもいいですが、気持ちに余裕があれば気になる端末を先に買った人の生の声を聞いたり、ネット上のクチコミやレビューを参考にしたほうが無難だと思います。

と言っても繰り返しになりますが使い方次第ではありますから、やはりスペック表に載ってるバッテリー容量は重要な指標に変わりないのですが。

(ちなみに私は前にも書いた通り、プレゼントしてもらったモバイルバッテリー(SANYO eneloop mobile booster 「KBC-L2BS」)を持ち歩いているので、最近ではバッテリーがなくなりそうになっても気にならなくなりました。外出が多い方でバッテリーの減りが気になる方はこういうのを買ったほうがいいかもです)









私が重視する点をものすごくざっくり言うとこんな感じです。


あと、本家のAndroid OS のバージョンアップに伴い、大きな遅滞なくその端末がOSアップデートしてくれるかどうかという点は個人的にはとても重要です。


それと、まだ国内キャリアからは「おサイフケータイに対応しました!」みたいなことばっかり謳って、国内ユーザーのスマートフォン移行をすすめているようですが、おサイフケータイ(FeliCa)なんかより、これからは「NFC(Near Field Communication)」に対応していないとおもしろくなさそうなので、少なくともAndroid端末を今後買うなら、私はNFCに対応した端末を選びたいなと思っています。(FeliCaよりも上位の国際標準仕様のNFCについて言ってます)。今のところ国内キャリアの端末で対応してるのはたしか一つもないですが。次期iPhoneがNFC対応したら、順次国内で発表されるAndroid端末も対応してくるのではと予想してます。

NFCについて書くとまた長くなりますし、普通に電話とネットとメールをするだけという方ならどうでもいいことかもしれないので割愛します。



ではまた。




YOKOSUKA NIGHT TIME

こんにちは。Marです。

ゴールデンウィークにちょっとだけ横須賀に行ってきました。横須賀まで来たの初めてでした。


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横須賀にはご存知の通りアメリカ海軍 第7艦隊の基地があります。

有田から近いところだと佐世保にも海軍の基地がありますね。佐世保の街を歩くとNavyの方をはじめ外国人の方が多いです。



ほとんどプライベート時間はなかったのですが、夜にほんのちょっと街を散策してみました。

最初は佐世保と同じ感じだろうなーと思って歩きましたが、結構違っていて、パブとかが立ち並ぶ界隈は(エリアと時間帯にも寄るのでしょうが、少なくとも私が歩いた時には)、ほとんどの人が外国人の方でした。佐世保はさすがにどのエリアも日本人のほうが多いですからね。

歩いている人もパブの中で楽しそうに飲んでいる客もほとんどが外国人。

日本人ももちろんいましたが、日本人のほうが旅行者に見えるほどの割合でした。




羽田について急遽予約したホテル(当日空室予約だからか相当安い)の玄関前のワゴン車も英語仕様。



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中にいるお客も外国人ばっかり(たまたまかもしれないけど、少なくとも私はこのホテル内で日本人を見てない)。よってフロントでチェックインしてたら横で普通に英語が話されてる。


ロビーの奥にあるバーカウンターで酒を飲んでる集団もみんな外国人。アメリカに旅行で来たみたいな気分すらしました。





夜のパブ街。写真には人が入ってなくてガランとしてるように見えますが、ホントはそこそこ人がいて賑わってました。歩いていたらミリタリーポリスっぽい人たちが3人連れで歩いていました。


話しかけたらやはりミリタリーポリスの方々でした。結構陽気でした。



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とんぼ帰りでしたが、羽田に向かう途中、たまたま仕事で外出中のこの人が近くにいたので、おちあって15分くらいコーヒーとサンドイッチで談笑。相変わらず興味深い話を聞かせてくれます。


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そういえば乳待坊物語の主演で神奈川在住のKazuが前に横須賀カレーについて話してたのを思い出したので、メールして一応横須賀カレーで食べておかなければいけない重要店を聞き出そうとした(どうせ日中はそんな時間すらなかったけど)ところ、「いま中国にいるよ」とか返信してきやがって、お店については教えてもらえず、もちろんカレーも食べれず。


というわけで、また横須賀にはちゃんと遊びでいってみたいなと思いました。






Justgiving

ご賛同いただいたみなさまありがとうございました。
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