坐禅ボーイズ
夏ホトトギス
秋は月
冬 雪さえて
涼しかりけり
by 道元
ども! 僕です。
ご無沙汰しておりました。
人生の交差点に迷い込み、右も左もわからなくなったので、
10月10日から3週間、鹿児島の南にある島で
禅修業をして参りました。
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高速基山より高速バスで3時間半。(4800円)
鹿児島港に到着。
ここからフェリーで移動ですが、時間の都合により泣く泣く高速船を利用。
高速船は普通便に比べ、航海時間が半分ですが値段が倍です。(6500円)
14:55宮之浦港着。
なんというか、島が山というか、山が島というか、
すごい雰囲気を放っていました。
パノラマで撮ったけど、撮り方イマイチわからずグニャングニャン・・・
目的地(街の反対側方面)へのバスは本数が少なく50分待ち。
ようやく到着したバスに乗り込み、目的地であるF寺を目指します。
最寄りのバス停を降り、F寺HPによればここから1時間ほど徒歩との事。
コピーしてきた地図を頼りに歩く。
もともと少なかった人気がどんどん減り、林道を一人歩く。
太陽の方角を見ると、もう山の先に差し掛かっている。ヤバい。
森からは「キャーーーーーーッッッ!」「ガサガサガサッ!」
とか聞こえるし、猿に襲われたらどーしよ思いながら早歩き。
こりゃ、間違えてたらヤバいなと思い、入ったり入らなかったりの電波の中
寺へ電話する。
すると迎えに来てくれる事になったので、とりあえず歩き続けた。
舗装はされてるが、頭上を覆う木の枝で、時間の割に薄暗い森を進む。
前方からワゴン車が近づいてきて、「オオグシさん?」
という坊主頭の人。助手席では犬がキャンキャン吠えてる。
「ハイ!(迎えに来てもらって)すいません!」と言うと
「Uターンしてくるから、乗って。」と和尚。
うーん、怖そうだ。つか犬怖ェ(犬嫌い)
Uターンしてきた車に乗り込み、挨拶をする。
にしても、泥だらけ苔だらけクモの巣だらけのきったない車だ・・・。和尚さんクサイし・・・。
そんな事を考えながらもドンドン車は山奥へ進む。
とうとう舗装が終わり、砂利道になる。
「ここで降りるよ」と車を降りた先は川だった。
この川、朝のいい時間帯に行けば
こんなのが拝めたりします。
この川を渡って山道を登っている時、
「あちゃー・・・、とんでもないとこ来ちゃったかなー・・・」
と少しヒいていると、門?が見えてきました。
到着しました、目的地。右が庫裏(母屋)で左が作業小屋。
ここが寝泊まりする宿坊。
「うわああああ」(複雑)
HPで調べてはいたけど、いざ目の前にするとそのアナログぶりに弱気になる。
「荷物降ろして着替えて来なさい」と言われ、宿坊へ行く。
ゴゴゴゴゴっと引き戸を開けると「パタパタパタパタッ・・・・・」と何かの足音があちこちから。
「トトロ」かよ。
15畳程のスペースに阿弥陀如来様が待ち構えていらっしゃいました。
とりあえず仏様に「よろしくお願いします」と一礼すると、
肩にポトッとヤモリが落ちてきた。
母屋へ行くと「今日は風呂に入るからお風呂沸かして」と和尚。
五右衛門風呂の沸かし方のレクチャーを受ける。
風呂焚きは楽しかったので、3週間ずっと自分の仕事だった。
続いて薬石(夕食)の準備。
薪ストーブに火を熾し、カワハギのぶつ切り焼きとカボチャの味噌汁を二人で作った。
食事を終え、明日からの日課を聞き部屋へ戻る。
陽も落ち、すっかり暗くなった敷地内の移動は懐中電灯必須。
宿坊に戻り、電気をつけると、ヌシ級のコブ(でかいクモ)が3匹壁にいた。
明日から5時起きなんで寝ようと豆球にする。
外は虫の声と川のせせらぎ。中は何かの足音。
初日は虫が気になって5回 目を覚ました・・・(小心者)
明日から20日間の修行がはじまるるるるるるるzzzzzzzzz・・・・