2009.10.06 直島 その3 二日目は本村地区に移動し家プロジェクトを見て回りました。 このプロジェクトは本村地区の使われなくなった空家をアーティストが丸ごと改装し作品にした試みです。一般の民家だけではなく、歯医者や神社までも作品化されています。 こんな普通のタバコ屋さんでチケットが買えます。 周辺はこんな感じ。普通ののどかな住宅地です。 まずは一軒目、角屋。中には宮島達男さんの作品があります。わかりにくいですが右の建物です。 いやー、一軒目からすごいです。 ちょっと歩いた所に護王神社があります。 神社まで改装してしまうなんてすごいですが、ちゃんと町の人達に受け入れられているそうです。 この階段地下まで続いていて、地下にも入る事ができます。階段には光学レンズ用のガラスが使われているのだそう。 続いて碁会所に向かいます。中には木で作られた本物さながらの椿の彫刻が展示されていました。中にいたおじさんが色々解説してくれました。 この辺りの建物によく使われている焼杉板。安藤建築の南寺にもこの板が使われています。この日は昼頃に整理券の配布が終了し、中を見る事はできませんでした。 続いて、はいしゃ。 ここでも長蛇の列が・・・ 続いて石橋へ 最後に本村ラウンジ&アーカイブスへ ここにもこんな作品が ここからバスで移動し昼食はテラスレストランで レストランからの眺め 一休みした後に最後の目的地直島銭湯へ かなりジャンクな銭湯です。実際に風呂にも入れます。 ひとっぷろ浴びた後、フェリーで直島を後にしました。 今回の直島旅行、色々と考えさせられるいい旅でした。是非ともまた行きたいです。 Tweet
2009.09.23 直島 その2 昼食後、再びバスに乗り、本日メインの地中美術館に向かいます。バスの停留所から地中美術館までの道路脇には、モネの絵の題材となった植物が植えられていて気分を盛り上げてくれます。 地中の庭 そしてついにたどり着きました。 この美術館その名の通り地面の中に埋まっていて、周りの風景と完全に一体化しています。設計は安藤忠雄さんでクロード・モネ、ジェームス・タレル、ウォルター・デ・マリアの三者の作品が永久展示されています。普通の美術館と違うところはもちろん全ての建築が地に埋まっているという点もありますが、モネを中心として他の二人の作品も建築と調和(もしくは拮抗)するように制作されているという点です。建築家とアーティストが一体となって一つの作品(空間)を作り出す。そんな試みが行われています。 また地下に埋まっていながらも自然光がたくみに取り入れられた美しい展示スペースになっていて、通路の壁がちょっと斜めになっていたり、顔の高さに壁が切り取られていたりして、普通に歩くだけでも色々発見があって面白いですよ。そして全ての作品を見終わった後、併設されているカフェで再び瀬戸内海の自然と対峙した時、自然っていいなーって素直に思いました。この人工物(アート、建築)と自然の対比も直島の魅力の一つです。 地中美術館を見学後、屋外に展示されている作品も見て回りました。 こちらは大竹伸朗さんの作品「シップヤード・ワークス 船尾と穴」 これも作品 大竹伸朗「シップヤード・ワークス 切断された船首」 片瀬和夫「茶のめ」 ジョージ・リッキー「三枚の正方形」 別の角度から。後で知ったのですがこの作品風が吹く事によって角度が変わるそうです。まさに屋外向けの作品ですね。 こんな所にも作品が! ズームしてみるとこんな感じ この風景と関連させてんのかなーって思いました 最後に地中美術館にも作品が展示されているウォルター・デ・マリアの作品 時間遅くて窓閉まってましたがいつもは開いてるみたいです。 今日はここまで。その3に続く・・・ Tweet
2009.09.22 直島 その1 大型連休を利用して瀬戸内海に浮かぶアートの島、直島に行ってきました。 岡山の港からフェリーにて直島へ 船内からの写真 20分程して直島に到着。 早速草間彌生の赤カボチャが出迎えてくれます。隣には豆のような形のイスが。かわいい。 バスで案内所みたいなとこまで移動し、最初の目的地地中美術館のチケットを買うための整理券の列に並びます。この時11時頃だったんですが入れるのは2時になるとの事。 待ち時間の間に近くのベネッセハウスミュージアムへ移動。 入り口付近はこんな感じ。この日は天気にも恵まれました。 ベネッセハウスは宿泊施設と美術館が一体となった建築物で設計は安藤忠雄さん。館内には国内外の著名なアーティストの作品が展示されています。面白いのはアーティストが実際直島に足を運んでここに展示する為に作品を制作するという、サイトスペシフィックワークという手法がとられているという事。それ以外にもウォーホルやデイビッドホックニーなどの作品もありました。内容はもちろん最高です。 昼は館内のレストランで食事。 目の前には杉本博司さんの写真と瀬戸内海、背後にはバスキアの絵が展示されているという最高のロケーションで親子丼を食らいます。 続く・・・ Tweet
2009.09.21 国宝 阿修羅展に行ってきました 興福寺創建1300年を記念して東京で開催され、相当な人気を博した「国宝 阿修羅展」が福岡は九州国立博物館に来ていたので行って来ました。 通常なら「興福寺宝物展」みたいな感じでやる普通の仏像展であるところを、八部衆の中でもとりわけ人気の高い阿修羅立像を前面に押し出し、みうらじゅんや、アルフィーの高見沢をフィーチャーするなどの巧みなマーケティング戦略も功を奏してか、全国的なブームともなっているこの「阿修羅展」。 私も以前奈良に行ったときに興福寺で実物を見たことはあったのですが、なんせ昔のことですし、今回はガラスケースなしで360度見れますし、こんなに盛り上がってたらやっぱりミーハー魂がだまっちゃいられなくなりましたので、前日もYu-kiと夜中まで飲みながら「どうする?行く?」みたいに悩みましたが、行かないで後悔することはあっても行って後悔することはないだろうということで、行列覚悟でがんばって行くことにしたわけです。 遅くまで飲んでいたせいか、二人とも案の定寝坊して、着いたのは14時過ぎ。 駐車場はもう余裕の満車。 17時閉館で、3,4時間待ちは当たり前というほど人が多いというのに、14時過ぎでまだ駐車場からのお客さんがこの通り。 こんな人多いのにほんとに閉館までに入れるのか心配になりつつも、見上げれば阿修羅。モチベーションはあがります。 と、その前に、腹が減っては戦はできぬということで、急ぐべきところでしたが一応ラーメンを食べることに。 「九州ラーメン総選挙」というラーメン名店を選ぶ企画で見事第一位に輝いたらしきお店「暖暮」。 でもよく見ると、総選挙で一位に輝いたのは、2002年。。。「どんだけ過去の栄光にすがっとるんじゃボケー!」と叫びたくもなりますが、とりあえず味を確かめるまで何も言いますまい。 行列に並ぶこと約15分。ようやくありつけました。 で、お味のほうですが、結構フツーでした。。。残念ながら過去の栄光のようです。 さて、阿修羅を目指すミーハーなみなさま方の後をついて我々も参道を阿修羅めざして進みます。 いやまぁしかし、とにかくどこを見ても阿修羅。阿修羅。阿修羅。 右を向いても、 左を向いても、 奥を見据えても、 お父さんの背中を見ても、 看板ももちろん、 光るものまで、 どんだけあおるんかい!っていうくらい、 こんなに阿修羅ばかりあると、だんだんと見てる我々も、阿修羅化してきます。 とまぁそんなこんなでようやく九州国立博物館の前までやってきました。しかし予想通りの長蛇の列。 覚悟はしてましたが、実際に「160分待ち」という立て札を見るとうんざりします。 よくも猛暑の中、こんなに並んでまでみたいものなのかと思わずにはいられません。だって興福寺に行ったっていつもガラガラなんですよ。みんなマーケティング戦略にはまりまくりですよまったく。 数十分ならんだところでだいぶ飽きてきました。 でも祈るしかありません。阿修羅のごとく。。。。「早く中に入れますように」 ようやく中へ入れるかと思ったら、また今度は反対側で長い列。 阿修羅展だからか、みうらじゅんっぽい人もちらほら。 やっと長い長い列が終わってもう中へ入れるかと思ったら、窓の前もきちんと長い列。 ついに中に入った!もうすぐだ!と思わせ中もこんな感じ。ぐったりっす。 結局2時間以上並んだんでしょうか・・・ついに念願の入り口へ。「やっとアシュラに逢える」てか。 いやー、中はもちろん撮影禁止でしたので写真はないですが、よかったです。予想以上に。 阿修羅の周りはすごい人だかりでなんだか宗教みたいな感じもしましたが、カッコよかったです阿修羅立像。後ろからも見れたし、やっぱライティングがいいからか興福寺で見るより全然かっこよく見えました。 ほかの八部衆もガラスなしで360度見れるし、四天王立像がスペース的な関係からか360度とはいかなかったですがそれでもド迫力。 ドでかい釈迦如来の仏頭もド迫力。 どうせなら日本史の教科書に出てくる有名な興福寺仏頭(銅造仏頭)も展示して欲しかったですがそれはさすがになかったです。 いやーミーハー魂に促されて来た甲斐がありました。思わず見入っちゃいました。 テンション上がったので、Yu-kiと二人で即席アシュラ。手が2本足りませんが。 ミーハーらしく、アシュラT-Shirtsもゲット。 帰りに太宰府天満宮でもアシュラポーズ。 一応菅原公に「もっとお勉強ができるようになりますように」とお参りをしてきました。 あたりはもう夕暮れ。 シメはもちろん梅ヶ枝餅。 まだ9月27日まであってるらしいので、並ぶのが平気な人は是非!(でもフィギュアはもうないよ) Tweet