絶賛連載中の、佐賀空港が九州を代表するLCC向け空港にならないかな~(その2) の続きです。


前回は、羽田空港の着陸料がいくらなのかを簡単に出してみました(まぁ合ってるかどうかはわかりませんが・・・)、で今日は福岡空港の着陸料の話からはじめましょう。



福岡空港の場合はというと、ちょうど2009/06/17付 西日本新聞朝刊に出てた情報によれば、


「羽田-福岡路線に就航しているボーイング777-200型の場合、福岡空港の本来の着陸料は31万8900円。これまでは30%引きの22万3230円だったのが、7月からは40%引きの19万1340円になる」


とありますので、7月以前の引き下げ以前の金額で比較しても、着陸料だけでも


羽田空港 : 370,370円
福岡空港 : 223,230円


という1.5倍以上の差があることがわかります。着陸料の他の費用も同じように羽田のほうが高くなることを考えると、そもそも利用者からもらう運賃が安いLCCが羽田空港を利用するのは敷居が高いことがうかがえますね。




それでは我らが佐賀空港(有明佐賀空港)の着陸料はどうなんでしょうか。

詳しくは佐賀県佐賀空港条例に明記してあります。


それによると、佐賀空港の着陸料は、

1. 200トンを超える重量については、1トンごとに 1,800円
2. 航空機の騒音値を相加平均して得た値から83を減じた値に3,400円を乗じた額

上記1と2を足した額となっています。



前述したボーイング777-200のスペックで計算すると、

1. 1800円 x 201.8t = 363,240円
2. (94 – 83) x 3,400円 = 37,400円


つまり1と2を足すと、普通に考えれば400,640円となり、なんと羽田空港より高いことになるではないですか!


ただ、今現在、佐賀空港→羽田を飛んでいるANAの機体は、エアバス320で、重量は67トンなので、それで言うと


1. 25トンを超え100トン以下の重量については、1トンごとに 1,500円
2. 航空機の騒音値を相加平均して得た値から83を減じた値に3,400円を乗じた額

に該当します。A320の騒音値は 91EPNdBなので、

1. 1500円 x 67t = 100,500円
2. (91 – 83) x 3,400円 = 27,200円

1と2を足すと、127,700円となります。



就航している便の重量が低いため、安いように感じますが、その分客席数も少ないためトータルするとやはり割高感は否めない気がします。


そんなことじゃ九州を代表するLCC空港になるのは難しいんじゃねー?と調べた私も思いましたが、せっかく「佐賀空港が九州を代表するLCC向け空港にならないかな~」というタイトルで書いているのでもう少し諦めずにがんばって考えてみましょう。



というわけでまた次回へ続く。。。