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加圧トレーニングと行動科学 石田淳「続ける技術」 その3

昨日の続きです。今日でこのシリーズ最後です。


今日は行動の直後の環境条件を明確にするアフター行動リサーチについてからでしたね。


アフター行動リサーチとは、その行動の後に何を得ることができるのか、何が変わるのかを分析します。これもターゲット行動とライバル行動の両方とも分析します。


例えばわたしのターゲット行動である加圧トレーニングでいうと、それをした後に、

・充実感を得ることができます。
・体力がついたことがイメージくらいはできます。
・終わった後のビールが格別です。
・体は疲労感を覚え多少気だるい感じになります。
・激しくトレーニングした時などは急激に眠くなるときもあります。
・トレーニング後は、しなかった日と比べて、「あー今日もさぼってしまった」という自分のダメさを感じることを避けることができます。


対してライバル行動のあと(この場合ライバル行動とはターゲット行動をしないまま他のことをする行動すべてにあたるのですが)には、

・「今日はトレーニングの日だ」という思いがずっと頭に残ります。
・例えばお酒を飲むというライバル行動をとった場合、もうその日はトレーニングできないので「また今日もさぼってしまった」と嫌な気持ちになります。
・筋力が落ちます。
・ライバル行動を発生させると、トレーニングをしないので体が疲れることを避けることはできます。



これらの分析によって、ターゲット行動が発生した時のメリットとデメリットが浮かび上がります。これらのメリットをいかに増やすか、デメリットをいかに減らすかを考えるわけです。


ターゲット行動を増やしたい場合の3つのポイントとして著者は、

1. 行動のヘルプ(補助)を作る
2. 動機付け条件を作る
3. 行動のハードルを下げる

の3つをあげています。



順番に具体的に見ていくと、

まず「1.行動のヘルプを作る」は、例えばわたしの場合、帰宅後にすぐに「カーツ」を着ることができるようにハンガーにかけておくとか、トレーニング中に飲む水をあらかじめ冷やしておくとか、トレーニングへのモチベーションがあがるお気に入りの曲がすぐ流れるようにプレイヤーに準備しておくとか、そういった「行動をおこしやすい環境作り」や「刺激」をあらかじめ用意しておくことです。



「2.動機付け条件を作る」は、先ほどのフロント行動リサーチやアフター行動リサーチで明確にしたターゲット行動発生時のメリットを享受できるようにしておくことです。

例えばわたしの場合、終わった後のビールが格別というメリットがあるので、ターゲット行動をした後は冷えたビールをすぐ飲めるようにしておくとか、普段は発泡酒だけどその行動のあとだけ発泡酒ではなくビールでいいと決めておくとか、とにかく「ごほうび」を用意しておくことで行動の動機付けとなるわけです。

他にも単純ですが誰かにほめてもらうとか、継続の成果がビジュアルでわかるようにカレンダーにシールを貼っていまどれくらい続いているかを見て充実感に浸れるようにすることも有効でしょう。



「3.行動のハードルを低くする」は、例えば寒くなってきたら体も動かしたくなくなるので、帰宅するちょっと前にエアコンのスイッチが入るようにタイマーをセットしておき部屋を暖めておくとか、「1日おき」と決めているトレーニングも、仕事で飲み会が入っているときなど事情によりどうしてもできない場合とかあるので「1週間に3回でもいい」と決めておくことで一日できなかったことで継続が途切れてモチベーションが大きく落ちることを防ぐなど、行動へのハードルを低くすることで続きやすくなるそうです。



ライバル行動については、上記のまったく逆のことを行い、行動の補助をなくし、動機付け条件を取り、行動のハードルを高くすればよいのです。


人間行動一つ一つに着目し、ターゲット行動とライバル行動のコントロールをする、これが行動を続けるための原則ということです。

以上が続ける技術のコア部分の「行動のコントロール」についてでした。



最後にいくつか進め方について書いてありましたので一部をご紹介して終わります。


1.ゴールを設定して周りに公開する

行動を続けようとするモチベーションは、明確な目的や目標があるかどうかに左右されます。途中で挫折してしまわないように「自分の成長を数値化」するといいらしいのです。

「結構筋肉ついてきた」などの感覚や主観のような曖昧なものではなく、誰がみても明確な数値にするのです。例えば胸囲を○cm大きくするといったようにです。

そして同時にこれを周りに公開することで、人間は他人の目が気になるので中途半端にやめることができなくなります。

最終目標以外に、途中途中で中間目標をたてることも有効らしいです。その中間目標をクリアする毎に達成感を得るようにすればモチベーションが維持されるからです。



2.計測・測定(メジャーメント)を行う
行動がどれだけ増えたか、減ったかをきちんと計測し、自分の行動を目に見える形にします。例えばわたしの場合だと、カレンダーに加圧トレーニングをした日に印を入れるとか、何月何日から何回目のトレーニングだということを他の人も目につくところに記録しておくといいそうです。これも数値化することにつながります。



3.期限を設ける
いつまで続けるという期限を決めておくことで、「あと何日」といったようにゴールが近づいていくことで目標達成意欲を高める効果があるとのことです。



あー、今日も長くなってしまいました。他にもいろいろ書いてあったのですが、おおかたはこんな感じです。

理論はわかったのであとは一つ一つ細かいところを実践していくのみです。一日おきにたった10分のトレーニングを3ヶ月間という比較的低いハードルなので、この「続ける技術」を使ってやってみようと思います。





加圧トレーニングと行動科学 石田淳「続ける技術」 その2

前回の続きです。


石田淳さんの「続ける技術」に照らし合わせながら、加圧トレーニングを3ヶ月間継続する方法を考えていきましょう。

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継続したいと思う行動は二つのパターンに分けられるといいます。


一つは今回の運動不測解消および筋力アップのような「不足行動を増やすパターン」。

もう一つは禁煙やダイエットで過食を防ぐなどの「過剰行動を減らすパターン」です。


どんな行動であれ、継続したいと思う行動は上記2つのパターンに分けられるらしく、継続したいと思う行動を「ターゲット行動」と呼び、自分のターゲット行動が上記のどちらに当てはまるかを明確にするところからはじまります。


わたしの場合は今回の加圧トレーニングに限らず、いつもターゲット行動は「不足行動を増やすパターン」に該当してることが多い気がします。したがって今回は「不足行動を増やすパターン」に焦点を絞って書いていくことにしましょう。



不足行動を増やしづらい理由として大きなものは、すぐに成果を確認できないということが挙げられます。

さらに不足行動は誘惑によって邪魔されやすく、その誘惑のことを著者は「ライバル行動」と呼んでいます。例えばジョギングの時間に見たいテレビがあっているのでつい見てしまうとかそんな行動のことですね。

ライバル行動の誘惑に負けてしまいやすいのはなぜかというと、その行動をとった瞬間に自分の望む結果がすぐ得られることができるからなのだそうです。


継続できない人に欠けているのは、ある行動を増やし、ある行動を減らす、つまりターゲット行動を増やし、ライバル行動を減らすという行動のコントロールを行うという発想なのであり、何かを続けたいのであればまず自分の「行動」に着目し、なぜ続かないかを分析して明らかにし、続けるための具体的なプログラムを組むことによって「行動」を変えていくことが継続への近道というわけなのです。



では具体的に、ターゲット行動の発生をコントロールし、ターゲット行動を邪魔するライバル行動の発生をコントロールするにはどうすればいいのかというと、「条件を変えてやる」ことが大切らしいのです。


ターゲット行動がおきやすい条件を整えることでライバル行動の発生を抑えるというように、条件操作(専門用語で先行コントロール)すれば行動は必ず変わるというのです。



行動科学では、どんな行動にも理由があると考えます。

すべての行動は、


A:先行条件(行動の直前条件)
 ↓
B:行動
 ↓
C:結果条件(行動の直後条件)


という3つの要素から成り立っており、行動が発生する因果関係が明確になります。これは専門的にはABCモデルといわれているらしいです(そのまんまやん)。


A:暑いから
 ↓
B:エアコンのスイッチを入れる
 ↓
C:部屋が冷えて涼しい


みたいな感じです。



誰でもその人が望む結果を得るため、あるいは望まない結果を避けるために行動するため、行動の直前条件を変えたり、行動することによる利害を考えたり、行動するまでの手間の環境を変えたりすると、行動に大きく影響するというのです。

したがって、ターゲット行動の前後のいろいろな環境条件を変えることで、行動をコントロールできるというのです。



ここまでわかったら、自分のターゲット行動を分析します。


まず、「フロント行動リサーチ」と言って、ターゲット行動が起きる直前の環境条件、さらにライバル行動が起きる直前の環境条件を明確にします。


ターゲット行動の場合、その行動はいつ起きやすいのか、どんな場所で発生しやすいのか、それが発生する前に、自分がしていた活動や出来事は何か、発生しにくいのは、どんな時か、どんな場所で誰といるときかなどを分析します。
同じようにターゲット行動を邪魔するライバル行動は、どんな行動か、発生する頻度は?ライバル行動が発生する前に自分は他に何をしていたか、ライバル行動をするにはどのくらいのエネルギーが必要か、ライバル行動が発生しにくいのはどんな時でどんな場所でどんな状況のときか、なども分析します。


わたしの加圧トレーニングでいうと、ターゲット行動は「一日おきに10分だけ加圧トレーニングをする」で、ライバル行動は、インターネットをする、ビールを飲む(お酒を飲んだあとは加圧できないため)、本を読む、料理をする、寝る、お風呂に入るなどです。


ターゲット行動を分析すると、平日は仕事から帰ってきて寝るまでの間に起きやすい、自宅で発生しやすい、それが発生する前はある程度やるべきことが片付いている状況が多い、発生しにくいのは、カーツがない場所にいるとき、お酒を飲んだあと、眠たいとき、ダルいときなどがあげられます。


対してライバル行動は、頻度はまちまちで一旦決めたサイクルが途切れてしまうとずっと途切れた状態が続いてしまう、ライバル行動が発生する前に、ゆったりした気分になっていたり、ご飯を食べてたり、料理をしたあとだったり、掃除をしたあとだたりする。エネルギーは必要ない、ライバル行動が発生しにくいのは、帰宅直後、自宅で、体に緊張感がまだある状況のときなどと分析できました。



フロント行動リサーチができたら、続いてアフター行動リサーチというのを行います。これは行動の直後の環境条件を明確にすることです。




とまぁ続けて書きたいところですが、長くなってきたのでもうここまで読んでくれてる人もすでに少ないでしょうから次回のポストにまわします。。。。


つづく。。。



レディオヘッド+レッチリ?

どもyu-kiです。

興味深いミュージック・トピックをひとつ。


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ワタクシが世界で一番好きなバンド、「Radiohead」のヴォーカリスト、トム・ヨークが新バンドを結成したという事です。

まあ自分のバンドを離れてのサイド・プロジェクト自体はよくある話ですしトム自身も数年前にソロ・アルバムを発表(かなり良盤)したり、他のミュージシャンとのコラボレートにも積極的なヒトなのでさほど驚かないのですが…



もー!! メンバーがビックリ!!!なのです。




まずはR.E.M.やベックの作品に参加しているドラマーのジョーイ・ワロンカー。

まあこれは分かる。
トムはR.E.M.ファンであることを公言してますし納得の人選でしょう。


次に、デヴィッド・バーンのバンド・メンバーであるブラジル人パーカッショニストのマウロ・レフォスコ。

これも分かる。
レディオヘッドがデヴィッド・バーン率いるトーキング・ヘッズの影響下にあるのは明白ですしまああり得る人選です。


次にプロデューサーですがレディオヘッドの一連の作品を手がけてきたナイジェル・ゴッドリッチが担当。

これは予想通りの人選です。トムのソロも手がけてますしね。



ここまではまあ想定の範囲内です。

驚いたのがベースを担当するのが…




レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー!!

なのです。


最初聞いたとき思わず「はぁ?」となってしまいました。
もちろんレッチリも大好きなバンドですしフリーも好きなプレイヤーなのですが…

ねえ?合うわけないと思っちゃいますよね。
二つのバンドがイメージ的には水と油ですもん。

かたやエレクトロニカからジャズまであらゆる音楽を吸収し最早ロック・バンドの枠を越え
た存在の世界で一番重要なバンド「レディオヘッド」。





かたやファンクから大陸的なロック・ソングまで縦横無尽にライブで表現し続けてきた世界で一番ビッグなバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」。






いやいや無理ありますって!
まだグループ名も決まってないらしいですが10月4日と5日に、ロサンゼルスのオーフィウム・シアターでライヴをやるらしいとの事。

やれやれどうなることやら…

一応コチラがメンバーの写真。
なんだかんだいって絵になるところがまたスゴイですが。


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で、今日10月7日ですよね。

ライブ映像見つけました。とりあえずどうぞ。








ハハ。前言撤回。
超カッコイイじゃありませんか!

前に出たトムのソロ・アルバムからの楽曲ですがもう別物。

格段にダイナミックでグルーヴィーになってます。
悔しいがアガる。アガッてしまった…

フリー恐るべしです。
困ったことに踊りまくるトムがあまりにカッコいいんで真似してネルシャツまで買ってしまった…


ちなみに新曲も演ったみたいです。
こうなったらこのメンバーでアルバム一枚作ってくれー!!






直島 その3

二日目は本村地区に移動し家プロジェクトを見て回りました。

このプロジェクトは本村地区の使われなくなった空家をアーティストが丸ごと改装し作品にした試みです。一般の民家だけではなく、歯医者や神社までも作品化されています。

img_4626 こんな普通のタバコ屋さんでチケットが買えます。
img_4610 img_4609 周辺はこんな感じ。普通ののどかな住宅地です。
img_4600 まずは一軒目、角屋。中には宮島達男さんの作品があります。わかりにくいですが右の建物です。
img_4599 いやー、一軒目からすごいです。

ちょっと歩いた所に護王神社があります。
img_4607 神社まで改装してしまうなんてすごいですが、ちゃんと町の人達に受け入れられているそうです。
img_4604 この階段地下まで続いていて、地下にも入る事ができます。階段には光学レンズ用のガラスが使われているのだそう。

続いて碁会所に向かいます。中には木で作られた本物さながらの椿の彫刻が展示されていました。中にいたおじさんが色々解説してくれました。

img_4611 この辺りの建物によく使われている焼杉板。安藤建築の南寺にもこの板が使われています。この日は昼頃に整理券の配布が終了し、中を見る事はできませんでした。

続いて、はいしゃ
img_4612 ここでも長蛇の列が・・・
img_4613 img_4615 img_4619 img_4620 続いて石橋
img_4621 img_4622 最後に本村ラウンジ&アーカイブス
img_4623 ここにもこんな作品が

ここからバスで移動し昼食はテラスレストランで
img_4628 レストランからの眺め

一休みした後に最後の目的地直島銭湯
img_4638 img_4637 img_4642 かなりジャンクな銭湯です。実際に風呂にも入れます。

ひとっぷろ浴びた後、フェリーで直島を後にしました。

今回の直島旅行、色々と考えさせられるいい旅でした。是非ともまた行きたいです。