乳待坊物語
[概要]
恋人たちのための景勝地、晩秋の乳待坊で繰り広げられる、男と男と男の純愛ストーリー。
[あらすじ]
文化人Kazuをめぐり、恋敵となったMarkoとYu-koはどちらがKazuにふさわしい男かを決めるべく、乳待坊へとKazuを呼び出す。
Markoは仏に祈り、直球勝負でKazuに思いを伝えるが、あえなく玉砕。
その後Yu-koがKazuへとアタック。Yu-koは不器用ながらも会話を交わしながら、次第にKazuとの距離を縮めていく。
思いが通じたのか、ついにKazuはYu-koの肩を抱き、遠くの巨岩を指差して言った。
「Yu-koさん、あの黒髪山と青螺山の間にある岩が見えるかい?」
「黒髪山のほうにあるのが雌岩。つまりYu-koさんあなただ」
「そして青螺山のほうにあるのが雄岩。あれが僕だ」
「あの雌岩と雄岩のようにずっと寄り添って歩んでいこう」
その後二人は山を下り、夜の大銀杏を見ながら肩を寄せ合い語り合った。
完
とんだ茶番をお読みいただきありがとうございました。