どもyu-kiです。

早いものでもう師走ですね。
毎年この時期になると国内外問わず音楽賞の話題が目立ってきます。
グラミー賞のノミネートもあったみたいですね。

ワタクシも一応英米の音楽賞はざっと目を通すのですが、国内の音楽賞には全く興味が無いというのが本音です。

だって見て下さいよ。
今年の「日本レコード大賞」の優秀作品賞のノミネート。


「安芸の宮島」 水森かおり▽「Infinity」 GIRL NEXT DOOR▽「YELL」 いきものがかり▽「おまえを連れて」 北川大介▽「Someday」 EXILE▽「Stand by U」 東方神起▽「手紙~親愛なる子供たちへ~」 樋口了一▽「ときめきのルンバ」 氷川きよし▽「また君に恋してる」 坂本冬美▽「Lick me」 倖田來未 ▽「Rain Is Fallin’」 w-inds.G-DRAGON(BIGBANG)



一曲も知らねー…

ぽかーんです。ホントに一曲も聞いたことないので一応youtubeで何曲か視聴してみましたがコレがもう酷いのなんのって(唯一、坂本冬美の歌の上手さにはビックリしましたが)。

もうゴミソングのオンパレードじゃないっすか!
90年代Jポップの悪しき遺産を未だに引きずる下世話なシンセとヴォーカルだけが異様にデカイ耳障りなプロダクション。
最悪。視聴した時間返せ、オラ!

お前らにはオリジナリティってもんが無いのかね。
プライドってもんは無いんすか?

こんなんが日本のポップ・ミュージックの最高峰なんて本気で思ってる人いるのでしょうかね。


しかもこの「日本レコード大賞」。
レコード会社の利権で各賞が決まるらしいんです。

「去年は〇クターさんに大賞譲ったんで今年は我が〇vexが大賞は頂きで」

とか

「新人賞は〇ONYの彼を押しときますんで作曲賞は〇ニー・キャニオンの彼に決定ってことで!」

みたいな。


なので大賞と新人賞は夏には決定してるとのこと。
年末にお茶の間に垂れ流されるのは出来レースの茶番というわけです。


昨今レコード会社はCDが売れない、売れないと騒いでますが原因が自分達にあることを何故気付かないんでしょうね。

CD不況をダウンロードや若者の音楽離れのせいにする前にこんな利権争いやめて良質な音楽を作ることに専念すれば少しは状況も変わると思うんですがね。


と、国内の音楽賞批判を繰り広げちゃいましたが昨今は英米の音楽賞の商業化も著しく米のグラミー賞や英のブリット・アワードの権威も失われつつあります。


そんな中、ワタクシが毎年楽しみにしてるのがイギリスで最も権威ある音楽賞と言われる「マーキュリー・プライズ」です。

この賞はその年にイギリスで発売されたアルバムの中から最も優秀な作品を一枚選ぶというシンプルなものなのですが過去の受賞作品を見ても興味深いものばかりなので信頼に値すると思っています。

ちなみにここ数年はエルボー、アークティック・モンキーズ、アントニー&ジョンソンズ、クラクソンズ等が受賞。

そして今年のノミネートはフレンドリー・ファイアーズ、グラスヴェガス、カサビアン、
ホラーズ、ラ・ルー、バット・フォー・ラッシェズ、フローレンス・アンド・ザ・マシーン等超豪華な陣容です。


そんななか今年のマーキュリー・プライズを授賞したのがコチラ。


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スピーチ・デベルのデビューアルバム、「Speech Therapy」です。
なんとこのアルバムはマーキュリー・プライズを授賞するまで僅か3000枚しか売れてなかったそう。
この事実からもマーキュリー・プライズがセールスや人気で授賞作品を選ばないというのがお分かりになるはずです。

ワタクシも正直授賞のニュースを見るまで彼女の存在を知りませんでした。
でも視聴して即買い。もはやこのアルバムの虜です。

基本的にはオーガニックでジャジーなアコースティク・トラックのラップ・アルバムなのですがとにかく彼女の繊細でキュートな声が最高です。
まるでザ・ルーツが演奏するDJプレミアのトラックをローリン・ヒルが歌う様と評するメディアもあるほど。

一聴する限りでは地味な印象を持つかもしれませんが聴く度に胸を打つ最高のレコードなんで興味ある方はコチラの動画をどうぞ。











彼女のように一夜にしてシンデレラ・ガールになる夢物語も音楽賞の魅力だと思うので日本のメディアにももっと頑張ってもらいたいものです。

ま、無理な話でしょうけど…