こんにちわ、Marです。



金曜朝からニュースでも大々的に報道されている通り、ついに日本でもiPadが発売されましたね。



待ちましたよ。私も運よく買うことができました。(キノリタちゃんご協力どうもありがとう!)



これまでもiPadについては何度か(こことかこことか)このブログ上でも書いてきてますので、早速そのiPad使用感レビューを書きたいと思いましたが、あたくしのいつもの調子で書いてもそのへんのガジェット好きが書く内容と大して変わりないはずなので、今回はあたくしの両親に使わせてみて、その感想を大いに語っていただきましたのでご覧下さい。



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5月28日(金)、発売日の夜遅く実家に寄ると、両親は相変わらずテレビを見ながら二人ともそのままうたた寝していました。




iPadを買ってきたことを告げるともそもそと起きだし、「あー、テレビでなんか言いよったねー、今日売り出しになっとった品物やろー」と母親。


一応iPadの存在はニュースで知っていたようでしたが、「売り出し」という言葉を使用していたことから推察するに、どうも「スーパーでの日用品の大売出し」っぽい認識らしく、世間一般で認知されているような革命的なデバイスであることは全くわかっていない様子でした。



ここで今日のレビュワーであるうちの両親のスペックを説明しておきましょう。



父親はあまりパソコンが使えません。

一応ごくたまにインターネットをしたり、町の何か委員とか会計係りとかをしたりするときに、報告資料を出さないといけないので、その時はがんばって本とか見ながらMS Wordとかを使ったりしているようですが、まだまだ操作に難があるらしく、自分の思うようにいかないときは、私がいれば私に入力を依頼したり、もしくは大昔に買った化石のようなワードプロセッサーを使って自分でその仕事を終わらせようとしてるようです。



ちなみにこれがその化石のようなワープロです。実家の2階のもう使っていない子供部屋の机の上に捨てられずに今だにひっそり置いてあります。


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これは私が小学校2年くらいのときに購入されたものなのですが、当時はおそらく結構画期的な端末だったと思われ、子供だった私もとんでもない機械がやってきたなと思った記憶が残っています。



はじめて私が日本語フルキーボードっぽいものを触ったのもこの端末で、入力した文字が画面に映し出され、画面の上に紙をセットして印刷命令を出したら、自分が入力した文章がすぐにきれいなフォントでプリントアウトされる(インクリボンっていうカーボン紙みたいなやつで印字されます)という、今となっては至極当たり前のことなんですが、家庭で作るものは手書きが主流の当時としては本当に感動したものです。

(当時から最新の印刷機器を導入していた、有田町の印刷会社、大宅印刷をよろしくお願いします。^^)



フロッピーディスク(MF2DD)を2枚挿す必要があり、一つはシステムフロッピー、もう一つはデータフロッピーと呼ばれていました。今となってはシステムフロッピーにはOSが入っていたんだろうなと何となくわかりますが、当時はそんなこと全くわかんないから、メーカーの人から教えられるがまま使う前は2つのフロッピーを大事に挿入していました。




子供だった私にとっては、この端末はおもしろいおもちゃ以外の何物でもなく、自分の国語の教科書に載っていた物語(題名なんか忘れた)をパロディー化した物語を自分で考えて、それをこのワープロで入力してプリントアウトし、ダンボールで単行本みたいなものを作ってそれにプリントアウトした文章を貼って親や親戚に見せて喜んでいました。



とまぁ話は脱線しましたが、MS Wordがうまく操作できないときは、こんな現代のマシンとは互換性など一切無い古代のワープロを使おうかとするような、そんな感じの団塊世代レビュワーでございます。






一方母親ですが、韓流ドラマにハマって大量のVHSに録画保存していたのを見かねて、1年半ほど前にハードディスクDVDレコーダーなる便利家電を買ってあげたのですが、録画は得意なものの、いまだにハードディスクに録画した番組をDVDへダビングする方法がわからず、私が実家に帰ったときは定期的にその作業をさせられているという、まぁそんなお世辞にもテクノロジーリテラシーが高いとは言えない今回のレビュワー2人。




「iPadは80歳のおばぁちゃんでも使える」「4歳の子供がiPadで遊んでる」など、今までパソコンを触らなかった世代への普及が声高に報道されていますが、いったいどんな使用感を語ってくれるのでしょうか。



(ちなみに今回レビューしてもらうiPadは、ソフトバンクから発売された日本版 iPad 3G + Wi-Fi (16GB) モデルです)






まずは母親にGoogle Mapsで、「New York」を検索してもらいました。

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瞬時にストリートビューに切り替わり、画面上を指でなぞると、四方八方の町の様子を好きに見ることができるのを目の当たりにして、



「はぁー、こりゃすごかねー。たった今のニューヨークねこれは?すごかー。すごかー。」




と、タクシーも人も完全に停止していて、人の顔は識別できないように処理されている静止画を見て、まさにいま現在のニューヨークの様子が生中継されているものだと勘違いして、しきりに感心しておりました。





グーグルストリートビューカーが巡回して撮影した写真を自動的に~~~とかの説明をするのが億劫だったのでとりあえず「そうよ」と言っておきました。




続いて動画を見せるためにYouTubeでZAZEN BOYSの演奏映像を見てもらいました。私としては手軽に9.7インチの画面で映像を楽しめるデバイスであることに感激してほしかったのですが、「誰ねこの変な音楽ば演奏しよる人たちは」とZAZEN BOYSの音楽性についてのみ言及していました。


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最後は一応電子書籍機能について説明するため、iBookStoreアプリを起動して、デフォルトで入っている英語版クマのプーさんを見せました。



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もちろん英語は全く読めませんが、指の動きにあわせて滑らかにページングする挙動に大そう感動しておりました。そして最後にこんな一言いただきました。





「これのあったら他にな~んもいらんごたーね。あはははは~」




Jobsと孫さんの思うつぼ。あっざっす。








続いて父親の番。






とりあえずまだうたた寝真っ最中だったので起こしてから、寝起きの状態でiPadを渡しました。



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父親はNHKのドキュメンタリーなどを好んでよく見ているので、まず手始めにYouTubeで野生動物の動画を見てもらいました。それを見終わったあとに画面の横に出るユーザーに最適化された関連動画についてポイントだけ説明するとだいぶ感心していました。



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そして、もう化石のようなワードプロセッサーを使う気がなくなるように、Pages for iPad か、Evernote あたりを使ってみてもらおうかと思いましたが、とりあえずそれらよりももっと簡単な「メモ帳」を起動して、文章を入力してもらおうと考えました。




「メモ帳」を起動すると、画面上にはもちろんソフトウェアキーボードが出現。iPadではMacBookとほぼ同じ大きさのキーボードが出ます。



「何か入力してみて」と言うと、おそるおそる入力を始める父親。



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タッチパネルのソフトウェアキーボードを使って初めて書いた文章は、




「本日は晴天なり」






昭和かい!と突っ込みたくなりました。


だいたいそのフレーズってもともと音声テスト用のフレーズなのに・・・とも内心思いましたがまぁいいでしょう。

目的は二十数年前に出たワードプロセッサーと本日発売された革命的なデバイスとの違いを体感してもらいたかっただけですから。






その後もいくつかのアプリを実際に使ってもらいながら、次々に出てくる様々な疑問に一通り答えると、いたくこの製品に感銘を受けたようで、最後には、「こりゃすごかー。。。これはなんか世界のいろんな物事とかの変わるごたー。いやーすごかばいこりゃ。。」と具体的には言えずもどかしい思いをしながら、かなり抽象的な言い回しになっていましたが、とにかく魔法のような革命的デバイスであることは感じてくれたようです。





以上、団塊世代的iPadレビューでした。