どもyu-kiです。


いやー、W杯終わっちゃいましたねー。

寝不足と戦う過酷な一か月でしたが存分に楽しませていただきました。

個人的にはMVPはスペインのカシージャスにあげたいです。
ホント全試合神懸かってました。




さて、W杯も無事終わったんで先日アップした洋楽編に続き上半期ベストディスクの邦楽編を発表したいと思います。

オリコン・チャートに出るようなアーティストのCDは全く買っていませんが面白いものも結構ありましたので動画チェックしていただいたら幸いです。


では、張りきっていってみましょう。








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トクマル シューゴ / 「Port Entropy」


まずはトクマル君のニューアルバムを。

彼はボアダムズ、コーネリアス以降、今最も世界中から注目されている日本人アーティストと言っても過言ではないでしょう。

すべての演奏と録音を一人で手掛けているのですが、宅録系ミュージシャンにありがちな風通しの悪さや変な緊張感は皆無で、柔らかくて温かいレコードに仕上がっています。

あと何といっても独特のメロディーとハーモニーが美しすぎる!

こんな音楽が日本のポップ・スタンダードになればと願わずにはいれません。



個人的には日本人アーティストの作品では上半期No.1でした。












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iLL / 「∀」



次はスーパーカーの元フロントマン、ナカコーことiLLの新譜を。



ソロ活動開始から独自のスタンスでレフトフィールド・ミュージックからポップスまであらゆる音楽に挑戦してきたナカコーが今回はコラボレーション作品をリリースしました。


moodman等のトラックメーカーからクラムボン、ポリシックスといった同世代ミュージシャン、更にはBase ball bear、the telephons等の若手バンドまでジャンル、世代を問わずコラボレートしてます。

なかでも、注目すべきは向井秀徳とのコラボ曲、「死ぬまでDANCE」でしょう。


90年代後半からスーパーカーやナンバーガールと共に青春を過ごしたワタクシみたいな人間からしたらまさに奇跡の一曲です。

10年前だったらホント考えもしなかったですよ。


曲も最高の出来なんでこれ聴くためだけでも買う価値あると思いますね。

PVもオモロいです。













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クラムボン / 「2010」



では、次は上のiLLのアルバムにも参加していたクラムボンのアルバムを。


いやはや、凄いことになっちゃってますね、クラムボン。

もはや、デビュー当時の良くも悪くも矢野顕子フォロワーだった面影は皆無。

アグレッシブでサケデリックとも言える独特のサウンドを獲得してます。

でもそこはやはりクラムボン。
鉄壁のアンサンブルと踊る様な鍵盤の音、そして郁子ちゃんのあのヴォーカルで一聴してクラムボンと分かるオリジナリティは健在です。


いやー、どこまで行っちゃうんでしょう。
今後も楽しみですな。













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DE DE MOUSE / 「A journey to freedom」



では、次はデデマウスのニューアルバムを。


前作が個人的にはいまいちな出来だったのであんまり期待してなかったのですが、今回はなかなかの力作かと思います。

ちょっと前作は自身のパブリックイメージに沿った、ある意味守りに入ったともいえるレコードだったのですが今回はデビュー作に通じるフレッシュさや冒険心があってなかなか楽しめました。

サウンド・プロダクションにしろ音色にしろ明らかな変化が見れますもんね。

次回作はシーンの流行とは無縁の独自のフェーズに突入する彼を見てみたいと個人的には思っています。

















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サニーデイ サービス / 「本日は晴天なり」



続いては再結成したサニーデイ サービスの10年ぶりのアルバムを。




もう10年経ったのかー。
まさか「LOVE ALBUM」の続きが聴けるとは夢にも思っていませんでした。

サニーデイ サービス解散後も曽我部恵一の活動をチェックし続けてきましたが、やはりあの三人が作るサウンドは全く別のものでした。

けして上手いとは言えない演奏なのに不思議と噛み合うグルーヴとか、恥ずかしくなるくらい甘酸っぱいメロディとか、もう「サニーデイ 」にしか出せないあの感じなんすよ。

そりゃ、ついついライブにも行っちゃいますよ


もう絶対支持。
というわけで、ワタクシみたいに「サニーデイ サービス」で青春過ごしちゃったみなさん、恐がらずに聴きましょう。















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Boom Boom Satellites / 「To The Loveless」


では次はブンブンサテライツの新作を。


「うわー。濃いなー、今度のブンブン」

というのが最初聴いた時の偽らざる感想でしょうか。



全13曲、70分というヴォリュームもそうですが、とにかく全編通して太くて、重くて、厚いといった印象。
こりゃ、他に比較できるもの無いですわ。

完全にシーンとは結びつかない孤高な存在になっちゃいましたね、ブンブン。


正直個人的な好みとしては「on」のようなコンパクトなレコードが好みですが、この作品もブンブンの大事な側面であることは間違いないでしょう。


イージーリスニングとかには全く向かないアルバムなんで腰を据えてじっくり聴くことをお薦めします。

















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キセル / 「凪」



そんじゃ最後は京都の兄弟デュオ、キセルの新譜を。


相変わらず素晴らしいです、キセル。


美しいメロディと美しい言葉があるだけのシンプルでなんてことないレコードなんですが、これが沁みるんですよ。

空間を活かしたアレンジとか打ち込みの絶妙な忍ばせ方とかホント音楽分かってるわ、この兄弟。


暑っくるしくて説教臭いだけのコ〇クロなんかよりキセルの方が100倍素晴らしいと思うんですけどね~。















というわけで個人的上半期ベストでした。
(例によって最後はちょっと毒づいちゃいましたが…)


去年はほとんど邦楽のCD買わなかったんですが今年は結構買ってますね。

HALFBYとかBAWDIESとかママレイドラグとかも良かったです。



下半期はまず何といっても七尾旅人の待望の新作でしょう。
(期待するなってのが無理!)



では、また下半期ベストでお会いしましょう。

いや、すんません。ちょくちょくレヴュー書きまーすm(__)m