お疲れ様です。Marです。


このブログにもたまにコメントをしていただいている、たがたさんより、「CouchSurfing」というサービスを教えてもらったので今年のはじめのほうから登録しています。


これは特にヨーロッパで活発に使われているコミュニティサービスで、簡単に言うと、自分が海外に行ったときにその土地の人の家に泊まらせてもらったり、逆に自分の住んでるところに旅行者が来た場合は無償で泊まらせてあげたり、観光案内をしてあげたりするという、旅行者向け相互扶助を目的としたサイトなのです。(海外でなくても使えます)



私は地元有田において、「Couch Available: Maybe」(旅行者からの宿泊リクエストがあればたぶん泊まらせてあげられるよ)というステータスにしています。



まぁ田舎なのでそれほど頻繁にはリクエストは来ないのですが、登録してから9ヶ月間くらいの間に何回かはリクエストが来たりもしました。(有田は小さい町なのに、なんとあのLonely Planet 日本版 にもちゃんと載ってますからね)



いくつかリクエストは来ましたが、指定される日がたまたま自分が忙しい日だったり、ショートノーティス(いきなり)すぎて予定が調整できなかったりで結局ホストできずに終わっていました。しかし、ついに先週初めてこのCouchSurfing経由で、ベルギー人の旅人をホストすることができたわけなのです。今回はその話です。




基本的にこれに登録している旅行者(カウチサーファーと呼ぶ)は、寝床とシャワーさえあれば後は勝手に自分で何とでも楽しむことができるような人たちが多いので、ホストする側もそんなにもてなす必要もないわけです。



なのでホスト側(今回で言うと私のほうですね)も、自分の都合はしっかり伝え、その条件でよければ泊まりに来ていいよみたいなやりとりをメールで事前に行います。




私がホストした日は平日だったので、「ふとんとシャワーは提供できるけど、仕事で早くても20時にしか帰ってこれないし、次の日の朝も7時半には出るが、朝は一緒に出てもらうことになるけどそれでもいいか?」と質問し、「Perfect」という回答だったのでカウチを提供することにしました。




全く知らない外国人の方を泊めたり、海外で全く面識のない人の家に泊まりに行ったりするわけですから、それって安全なの?と思う人もいるかもしれません。


まぁたしかに絶対安全というわけでもないですが、ヤフオクみたいに様々な評価の仕組みや身分確認制度もあり、その人が何回泊まりに行ったことがあって、何回泊まらせてあげたことがあって、それ一つ一つの相手の口コミ評価的なものが書いてあったりもするので、なんか怪しいなって思ったり、めんどくさかったり、イヤだと思ったら別に何のためらいもなく断ればいいわけです。


神経質な方や、知らない人を泊めるなんて怖い・・・という方にとっては信じられないコミュニティサイトと思われるかもですが、まぁそんなこと言ったら何もできないし、極論言えば誰だって信じられなくなりますからね。私はあんま気にしないほうなのです。






今回やってきたベルギー人の旅行者「トム」は渡航国も多くて、このCouchSurfingを何度も利用しているようでその評価も高く、リクエストのメールの中に「有田の陶磁器についても興味がある」的なこちらの町のことにも言及してある一文があったり、卒業大学(別にこれは重要ではないのですが)を調べたところ、どうもそこは最古のカトリック系大学みたいで、そんな話も聞いてみたいと興味をそそられたのもあって平日でしたが「OK」したわけです。




有田で登録しているのでもちろん今回のカウチは私の実家です。






数日前に、「木曜に外人さんが一人泊まりに来るってやけんよかかな?ベルギーの人」と母に電話で伝えたら、「その日は有田くんちの踊りの稽古のある日やけん、何も作ったりできんよ」と、母。



「あー、寝床と風呂だけあればよかけん、何も気遣わんでよかけん」と、私。



「あんたが旅行行ったときにお世話になった友達ね?」と聞く母に、



「いや、まだ会ったことはなかけど、その日に友達になる予定」 と、私。



「会ったこともなかごた外人さんば泊めるとねー」 と、想定通りの反応。



CouchSurfingのことを説明するのが面倒だったので、「大丈夫大丈夫」と言ったら、



「あたしゃ英語とか何も話しきらんっちゃけん、あんたその人が帰らすまでちゃんと居ってもらわんば、あたしゃオロオロして困るよ」と、母。



「はい、はい」と言って電話を切りました。






で、当日。





昼に母から電話。



母 : 「やっぱせっかく来らすなら何かご飯でも作ってやらんばって思うとけど、あたしが作るとは純和風ばっかいで欧米の料理とかはできんけん、とんかつでよかろうか?豚肉なら欧米の人も食べらすろうもん。」


私 : 「あー、よかねーとんかつ。てか、むしろ海外の人が日本で飯食うなら、純和風の料理のほうが嬉しいはずやけんそれでよかよ」


と答える私。


そう言いながらも、「ヨーロッパではカツレツとかあるから、これぞ和風って感じはしないなー」と思ったりもしましたが、まぁ無難なメニューということでそれをオーダーして電話を切りました。





その数分後にまた心配性の母から電話。さらに自分が作る料理のことで相談があるようで、


母 : 「次の日の朝ごはんの事ばってんさー、、あたしゃ純和風の人間やっけん、大陸の人たちの食べらすごた朝ごはんは作れんけん、いつものご飯と味噌汁の和風版になるけどよかやろかー?」


と質問。



このご時世に「大陸の人」という表現はなかなか秀逸だなと思いながらもそれは敢えて口に出さず、



私 : 「パーフェクトよ。それでOK。」



と答えました。



そして仕事が終わり、予定の20時に待ち合わせ場所にしていた有田駅にトムを迎えに行き、実家へ直行。



というわけで、続きはまた後日。




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