2010年 上半期ベストディスク (洋楽編)


どもyu-kiです。


気づけばもう7月。今年も半分過ぎちゃいましたね。

去年は結構ここでもディスク・レヴューやってましたが今年に入ってからは完全にさぼってましたので恒例の上半期ベストディスクくらいはしっかりやりたいと思います。



全然レヴュー書かないから、

「もうCD買ってないんじゃないの?」

とか、

「さすがに30超えると音楽への情熱も冷めてきたでしょ?」

とか最近よく言われるんですが、





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軽くタワーが建つくらい今年も買いまくってますのでご心配なく。





ではその中からこの半年を彩ってくれたアルバムを動画付きで紹介していきましょう。






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Vampire Weekend / 「Contra」



最初に紹介するのはヴァンパイア・ウィークエンドの2ndアルバムです。

まいったね、こりゃ。1stも相当好きでしたが2ndも完璧な出来っす。
ちょっとアタック感が強まったプロダクション以外は前作と大きな違いはありませんが、曲良し、演奏良し、アレンジ良し、そんでもってヴァイブが最高。


アフロビートを取り入れたサウンドは彼ら以降、完全にインディ・ポップの潮流になりましたもんね。

まさに2010年のサウンドではないでしょうか。

しかもこのアルバムがビルボードのTOP1になるんですもの。
ますますUSインディは面白い事になっていきそうです。












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Flying Lotus / 「Cosmogramma」



続いてはフライング・ロータスのニューアルバムを。


これは圧倒的です。
迷わず個人的には上半期ベストですね。

永遠の名作、Dj Shadowの「Endtroducing」、 Prefuse 73の「 Vocal Studies & Uprock Narratives 」と肩を並べるビート・ミュージックの金字塔と言っても差し支え無いんじゃないでしょうか。
一度この音の洪水にのみ込まれちゃうと永遠に浸っていたくなっちゃいますよ。

ちなみにレディオヘッドのトム・ヨークもゲスト・ヴォーカルで参加してます。

激必聴ですよ。











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LCD Soundsystem / 「This Is Happening」


次はLCDサウンドシステムの3rdアルバムを。


てか、これがLCDサウンドシステムとしてはラストアルバムになるんですって…

ガックシ。これからはDJとプロデューサー業に専念するそう。
でもジェームス・マーフィーがこの十年で最も優れたサウンドクリエーターの一人であった事は紛れもない事実なんで、ただただ賛辞を送りたいです。


で、このラストアルバムも素晴らしいです。
彼らしいパンクソングありダンストラックあり。

でも、やはりどこか物憂げで寂しげなフィーリングもあったりして何ともいえない気持ちになります。

うーん、やっぱこれで終わるのは勿体ない気が。

いつか戻ってきてね、マーフィー。













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Beach House / 「Teen Dream」



次はビーチハウスのニューアルバムざんす。


これ上半期一番聴いたかも。
とにかく気持ちイイっす。

ワタクシ所謂癒し系音楽とか大嫌いなんですが、休日の朝からまどろむならこんな音楽が最高ですね。

クラブ帰りの朝なんかに聴いちゃっても最高ですよ。

生音とエレクトロニクスのバランスと儚げなヴォーカルがなんともクセになります。

2010年型チルアウト・ミュージックの新スタンダードって感じでしょうか。










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Charlotte Gainsbourg / 「Irm」



次はシャルロット・ゲンズブールの久方ぶりのアルバムを。


知ってる方も多いと思いますが彼女はフランスの名優、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの娘で幼いころから女優として活躍してるのですが、両親と同じく音楽家としても素晴らしい才能を持っていてこれまで何枚かレコードをリリースしてるのですが、今作はあのベックとのコラボレーション作となっています。


いやー、やっぱ日本の二世タレントとはレベルが違いますねー。

ハハ、センスが違い過ぎますもん。
ベックのソングライティング&プロデュースも素晴らしいです。
完全に脂がのってきたんじゃないでしょうか。


ウィスパー・ヴォイスのイメージが強かったシャルロットのヴォーカルも曲によって表情が違って楽しめます。


日本の二世タレントもこれくらいクオリティの高い仕事できないもんすかね。

あっ、ダウンタウンの浜ちゃんの息子のバンドはなかなかカッコよろしいです。












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Jamie Lidell / Compass


お次はジェイミー・リデルの新作を。

前作の「Jim」はオーセンティックなソウルレコードだった彼ですが今回はエレクトロニクスを多用し、モダンでエクレクティックなファンクレコードを作ってくれました。

個人的にこの路線はツボなんでメチャはまって聴いてます。まあ前作も好きなんですけどね。

プロデュースはまたしてもベック!

完全に売れっ子プロデューサーと化してますが自分のアルバムもそろそろ出してもらいたいところです…















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Drums / Drums



お次はブルックリン出身の新人バンド、ドラムスのデビュー盤を。


去年の年末に出たEP「サマータイム!」を聴いて完全に彼らに夢中になって以来、待ちに待った1stアルバムがやっとリリースと相成りました。


いやー、やっぱユルい。

でも最高。

歳を取ったせいか最近はヘビーな表現より、どんどん軽やかでシャープな表現に惹かれるようになってしまいました。(音楽に限らず言えますねコレは…)

でも軽やかなだけでなく、しっかり今の時代の音なんですよね。
先人達の単なる焼き直しになってないとこが彼らの強みです。

これからが楽しみなバンドですね。

新人では上半期でダントツでした。













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Delphic / Acolyte


んじゃ、次も新人バンドを。

マンチェスター出身のデルフィックのデビュー盤です。


うーん、惜しい。


デビューシングルの「カウンターポイント」があまりに素晴らしいんで過剰に期待し過ぎてたのもあったのでしょうが、もうちょっといけただろうというのが正直な感想です。


ソングライティングも洗練されてるしアルバムのトータル・バランスも悪くないのですが、もうちょっと冒険してほしかった。

なんたって一生に一度しか作れないデビュー作ですもの。


同郷の先輩であるストーン・ローゼズやハッピー・マンデーズの1stくらいメチャクチャやってほしかったですね。


でもなかなかの良盤です。

「カウンターポイント」はやっぱ最高ですしね。













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Foals / 「Total Life Forever」


では、新人アーティストのデビュー作が続きましたんで次は理想的な2ndアルバムを。


もう文句の付けようがないでしょう。 凄いわ、フォールズ。


数あるポスト・パンクリヴァイバリストの中でもささくれ立ったギターと早急なリズムが特徴だったバンドが(あれはあれで魅力的だったのですが)それをほぼ捨てミニマリスティックでグルーヴィーなレコードを作ってくれました。


1stで成功したバンドはまあ2ndでコケることが多いです。

サウンドがビッグになりすぎたり、冒険しすぎて訳分かんなくなったり。
セカンドアルバム・シンドロームって言葉があるくらいですから。


でもフォールズは絶妙なバランスでその壁を超えました。

「こう来たかー!」って感じです。


素晴らしいです。 座布団一枚差し上げたいくらい。















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Gorillaz / 「Plastic Beach」


では最後はブラーのデーモン・アルバーンによるヴァーチャル・バンド、ゴリラズの新譜を。



例によって今回も豪華ゲスト多数参加でございます。

スヌープ・ドッグ、モス・デフ、 デ・ラ・ソウル、グリフ・リース、ルー・リード等々。

お腹いっぱいざんす。


前作の「フィール・グッド・インク 」並みの絶対的一曲は無いですが、アルバムのトータリティが良いんで何度も聴いちゃいますねコレは。


それにしてもデーモンのこの活動意欲は何なんでしょう。
去年はいきなりブラー復活させちゃうし、恐るべきオッサンですね。


ちょっとライブ観たくなりました。

動画はトレーラーしか貼れなかったんで興味ある方はゴリラズ・チャンネルをどうぞ~。













上半期は他にも挙げたいのがあるくらい良い作品が多かったです。

こことか輸入盤がバカ安なんでついつい買い過ぎてしまいました。
1,000円とかで普通にアルバム買えちゃうんですけどホント大丈夫なんでしょうかね(それだけCDが売れないという事か…)。

HMV渋谷店が閉店したりCDショップが大変な時期に来てるのは間違いないでしょうね。
なんとか頑張ってもらいたいものです。



下半期はとりあえずM.I.A.の新譜に注目してます。
既に予約しちゃいました(#^.^#)


では近々邦楽編書きまーす。




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