2009年 下半期ベストディスク(邦楽編)
こないだ書いた洋楽編に続き、2009年の個人的ベストアルバムの邦楽編を発表します。
と、書いてみたものの下半期ほとんど買ってないんすよね、日本人アーティストのCD。
うーん、あまりにもグッとくるものが少なすぎたかも…
以前紹介した七尾旅人×やけのはらのシングルやくるりのトリビュート盤は良い作品でしたがオリジナルのフルレングス・アルバムは3枚しか買ってなかったです。
もうほとんど日本のバンドに期待できなくなってるのとUSインディーに完全に気持ちを持っていかれた自分の最近の音楽的趣向が如実に表れてしまったような感じです。
という訳で3枚だけになっちゃいましたがご紹介していきましょう。
100s / 世界のフラワーロード
まずは中村一義率いる100sのサードアルバム、「世界のフラワーロード」から。
思わず、「こんな中村一義聴きたかった!」と叫んでしまいたくなる快作ですね、コレは。
中村一義の生まれ育った街の『原風景』をテーマにウォームでシンプルなバンドサウンドで表現したコンセプト・アルバム。
特にアルバム前半の世界観と音楽的アイディアは秀逸です。もろビートルズですけど。
後半がバラードばっかなのがちょっとだれますが天才、中村一義の面目躍如と言っていいでしょう。やっと戻ってきてくれました。
てか泣いちゃいましたよ。(いや、泣くでしょコレ?)
THE BEACHES / ハイヒール
次は日本を代表するライブバンド、ビーチズのニューアルバムを。
いやー、相変わらず凄いねビーチズ。
他の貧弱な日本のバンドを尻目にドンドン唯一無二な存在に成長してます。
このアルバムでもラテン、ディスコ、ニューウェイヴ、レゲエにパンクと縦横無尽にジャンルの壁を越え、完全にM.I.A、スパンク・ロック以降のビート・ミュージック新世代とタメを張れるハイブリッド・ミュージックを作り出してます。
「キミとボク」ソングしか歌えない自己偏愛バンドには一生懸かっても造りえないTOKYO発不良ミュージックの金字塔。
THE MIRRAZ / NECESSARY EVIL
最後に紹介するのはこれからの活躍が期待される新世代バンド、ミイラズのアルバムを。
やっと日本からもアークティック・モンキーズやクラクソンズと共振できるバンドが出てきました。ほんと彼らには頑張ってほしいです。
だって、ミスチルとドラゴンアッシュとモンゴル800を水増ししただけの退屈な音楽はもうこの国には必要ないでしょう。
ファンキー・モンキー・ベイビーズ?温くて聴けないでしょ、普通。
聴き手の心に土足で踏み込んでくる、フラストレーションの塊のようなこのアルバムが日本の若者に刺さる事を切に願います。(頼むよ、マジで…)
では最後にクリスマス・イヴに旅立った若き才能に合掌。