饅頭は饅頭でも遠く離れたところでしか手に入らない饅頭はさらに価値が増すことが多い





こんばんは。Marです。


先日書いた、ラトビアのAritaさんへのサプライズポストカード送付の件。

いろいろコメントいただきありがとうございました。


実はこれ、労力としてはたかがしれていて、何回かメールのやり取りをして、最後にメッセージをプリントアウトしてポストカードにそれを貼って郵便局で投函しただけ。


かかった費用も缶コーヒー1本よりも少なく、「有田(Arita)」が印字された有田郵便局発の切手も地元人からしたら特にそれに大きな価値を感じることはないものです。


しかしラトビアのAritaさんやブルガリアの彼にとってはその何倍もの価値を生み出した(はずであると信じたい)ことになるわけで、岩崎弥太郎が言っていたという有名な話「目の前に饅頭が一つあって、お腹いっぱいの武士にとってはその饅頭の価値はほとんどないが、空腹の武士にとってはその価値は何倍にもなる」という商売の基本中の基本、今では誰もが知っている何とも当たり前のこと(モノの価値は人によって様々に変わるということ)をまざまざと体で再確認できたわけです。


そういえば、去年のクリスマスに私が同僚の娘さん(めぐちゃん)宛に書いたサンタクロース(偽)からのお手紙ですが、あれ、いまだにスポーツバックに入れて常に持ち歩いているそうです。母親談。(私、偽サンタなのでちょっと罪悪感もありますが・・・)


偽サンタであることがバレるのはおそらく時間の問題ですが、あの手紙がもし今回私が有田郵便局からラトビアのAritaさんに出したポストカードのように、エアメールでサンタの故郷フィンランド(諸説ありますがメジャーな説としてフィンランドを例にします)から送られてきたものなら、仮にそれが親の手配で書かれた偽サンタからのものであったことが発覚しても、そこまで価値は下がらないだろうなと思いました。

もし価値が下がったとしても、それをいざ捨てるとなると忍びない気持ちくらいにはになると思います。

それは日本に住む私たちにとってフィンランドからのエアメールというのは普通にはなかなか目にするものではないのでその時点で価値があがっていることと、そこまでしてくれたという気持ちを考えたときにその価値が上がるからと推測します。


このフィンランドからのサンタ手紙送付サービス、ちょっとGooglingしたらすぐにいくつか見つけることができました。私が思いつくくらいですからねそりゃ沢山あるでしょう。

例えばこちら。

SantaLetters4Kids.COM



(ここのサイト、日本も発送対応先になってるみたいなので、今年のクリスマスに誰か試しに利用されてはいかがでしょうか?)



上記サイトのサービスは文章は完全にパーソナライズできるようですが、さすがに手書きではないようです。

文章もパーソナライズされていて全て手書きされたサンタ手紙を送ってくれるところは軽く探しても見つけれませんでした。もちろんよく探せばどこかでやってるとは思いますがね。

とにもかくにもフィンランドからのエアメールでサンタからの手書きのパーソナライズドメッセージを送ってくれるというこのようなサービス、夢を与えるからなかなかいいなーと思います。


専業主婦の方が自分でやってもいいし、学生のバイトさんとかを雇って、英語でちゃちゃっと定型文なりカスタマイズされたメッセージなりをその子供の名前と共に手書きで書いてあげてサンタの故郷のポストオフィスから郵送。

やってるほうからしたら、大して難しいことはやってないけど、それを受け取った子どもはとても嬉しい。仮に1枚30ドルするサービスだとしても子どもが喜んでくれたら親も高いとは思わない気がします。



ご当地ならではというようなサービスは各所にたくさんあると思いますが、このフィンランド発サンタクロース手書きメッセージサービスのビジネスモデルは、




・初期投資ほとんどかからない

自宅で奥さまが内職がてらできるし、必要な投資と言えばネットで受付できるサイトを構築するくらいだから知識があればこれすら無料。




・ランニングコストもほぼゼロ

オフィスを構えるならかかりますが、わざわざ最初からそんなリスクかかえなくていいし、それほど大きな規模でやらないのなら自宅でも余裕でできる範囲だし、サイト運用のためのレンタルサーバーおよびドメイン代とクレジットカード決済モジュールの使用料くらいなのでほぼゼロと言ってもいいレベル。

(ただ同様のサービスが相当数乱立していたら、SEO対策をプロに頼んだりWeb広告代とかはかかりますね。でも「手書き」など他ではあまりやっていない付加価値を押しだせば差別化されてその辺も少なくて済むかもしれません)




・一応定期収入も可能?

そこそこ大口のおもちゃ屋さんとかと提携とかしたら一年に一回だけどもしかしたら定期収入になり得るかも。(こじつけに近い?)




・在庫も残らない商品ロスもない

まぁ残ってもポストカードとか封筒くらいの微々たるもの。




・マーケット

ほぼ全世界。




・スタッフの能力

読み書き以外の特段のスキルは不要。つまりそこそこ誰でもできる。



と、時間のある専業主婦の方(と書くと主婦の方は「私たちもいろいろ忙しいのよ」と言うかもですが)とか、学生さんが冬休み用の小遣い稼ぎにやるにはもってこいのいいサービスじゃないでしょうか。もちろん規模によりますが。


リスクとしては、配送時に手紙がロストした場合の対処をどうするかとかはパッと思いつきますから、その場合の免責事項をきちんと定めておく必要があると思いますけどね。




そういうのを考えてたら、同じような「投資ほぼ不要、定期収入、在庫リスクなし」の有田でしかできないご当地サービスができたら楽しそうだなと思いました。人が喜ぶようなサービス。しかも有田町のアピールにつながればなおいい。

誰か思いついたら私と一緒にやってみませんか?笑


「投資ほぼ不要、在庫リスクなし」だから失敗してもあんま痛くない。逆に言えば誰にでもできるからメインのサービスにするよりも、メインの事業の付加価値サービスとしてこういうのがあったほうがいいのかもとも思います。



こないだ私が手伝ったAritaさん向けサプライズに関して言うと、残念ながら「Aritaさん」というお名前は、あの東欧地域ではそんなに珍しくないお名前のようですが、世界的には全くのマイノリティーな名前と思うので、もしも「Aritaさん向け有田発ポストカード送付サービス」を立ち上げても、商売あがったり間違いなしと容易に推測できるほどマーケット規模が小さいですもんね。しかもニーズもほぼないと思うし。。


以前東京にいた頃に、東京出身東京在住の「陶山(すやま)くん」という友達に、私が有田に帰省時に「有田陶山神社」に行って「陶山神社」と書いてあるお守りをお土産に買って帰り、それをプレゼントしたらとても喜ばれたこともありますが、この「陶山さんという苗字の方向け」もやはり残念ながらマーケットが小さすぎて成り立たないですからね。 ^^;


なかなかすぐにはいいのが思いつきません。。


まぁでも口でアイデアを出すのはまだ全然簡単なことでして、それを実行して形にして運用を軌道にのせるのが実際一番難しいところですが、こういうことは考えるだけでも楽しいので頭の体操にはもってこいです。


では、おやすみなさい。




引き続きこちらも被災者のための選択肢の一つとしてよろしくお願いします。

Justgiving

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