カメラのお話 – その1(手ぶれとは)
最近ではデジタルカメラの低価格化が進み、携帯にもカメラ機能が搭載されているので、ほとんどの人がカメラっ子化しましたね。
カメラっ子としてはすごくうれしいことです。
しかしながら撮影された写真を見ると、手ぶれやピンボケのせいで、せっかくのいい被写体にもかかわらず、惜しい!という写真をよく目にします。
カメラっ子としてはすごく残念なことです。
かく言う私は、素人ながら毎年1万枚近く撮影し、その半数以上を現像に出しているわけですが、それでもまだまだ腕が未熟なため、手ぶれやピンボケ(特に手ぶれ)の写真がたくさんあることは事実です。
ただ、カメラの仕組みや撮影方法など、知識として知っているだけで劇的に「惜しい!」的写真は少なくなりますので、これから何回かにわけて、私がこれまでにカメラっ子として得た知識と経験をもとに少しだけカメラのお話をしていくことにします。初心者の方にもわかるように、なるべく難しい専門用語は使わないようにします。最近は主にデジカメが普及していますので、デジタルカメラに焦点をしぼって書いていくことにしますね。
せっかく撮る写真ですもの。綺麗にかっこよく撮れたほうが嬉しいものです。数年後に見直すときも楽しいものです。みなさん美しくオシャレな写真を撮っていきましょう!
それでは第1回目。
お題は、「手ぶれとは」です。すごく基本的な話です。そんなの知ってるわという方も沢山いらっしゃるでしょうが、どうして手ぶれが起こるのかを知っていれば、そうならないように考えれるのでとても大切なことです。知っている方もおさらいと思って読んでください。
ぼやけた写真があった時に、手ぶれとピンぼけが原因としてあげられますが、だいたいが手ぶれのことが多いです。手ぶれについてはシャッタースピードのことも知っておかなければなりませんので簡単に説明しましょう。
デジカメにはCCDやCMOSなどの撮像素子と呼ばれるものが中に入っています。
これは、デジカメがなかった頃の昔のフィルムカメラでいうところのフィルムに当たるところです。要するにレンズを通して見えるものを焼き付けるところだと思えばわかりやすいかもしれません。
通常はレンズのシャッターは閉まった状態で、撮影ボタンを押すと一瞬だけシャッターが開き、開いている間にレンズから入ってくる画の情報がCCDに取り込まれます。
すごく暗いところで撮影したりする場合は、光の量が少ないため、写った写真が真っ黒になったりすることがありますね。そうならないようにするには、十分な光をCCDまで届けてあげなくてはなりません。それにはフラッシュを焚いて光を作りだすか、シャッタースピードを遅くして、長い間シャッターを開くことにより、少ない光を多くの時間をかけてCCDに集める必要があります。
自然光でかっこいい写真を撮影したい場合はフラッシュは焚けませんので、おのずとシャッタースピードを遅くする必要がありますね。
晴天下で普通に撮影すれば、例えばシャッターが開いている時間(シャッタースピード)は、1000分の1秒とかでもかまわないのですが、すごく暗いバーの中とかであれば0.5秒とか場合によっては1秒以上シャッターを開きっぱなしにしておかないと、撮影された画像は真っ暗になって何も映っていないように見えることがあります。
このシャッタースピードは、「絞り」とか「ISO」の値によって違ってくるのですが、まぁこれはまた後日語るとして、とりあえず、撮影環境によって、シャッタースピードを変える必要があるというところだけ覚えてください。(オート撮影の場合はもちろんシャッタースピードからなんからオートでやってくれますので、自動でシャッタースピードが変わっていると思ってください)
たとえば、下のような素敵な働くおっさんが被写体として居た(先日のChiroのブログに影響をうけての例ですが)とすると、この写真のように手ぶれのない綺麗なお顔をとりたいとみなさん思いますよね。
そのためには、シャッターが開いてから閉まるまでの間ずっと被写体である働くおっさんの位置がファインダーの同じ場所にあればいいわけです。
晴天下のように非常に明るく一瞬にしてCCDに光を十分に取り込める場所であれば、シャッタースピードが速くても問題ないのですが、暗い場所であればシャッターを開けておく時間が長くないとちゃんと撮れません。
暗い場所で撮影したとした場合、シャッターが開いた瞬間のファインダー内が次の状態のようになっていて、
シャッターが開いている間にちょっと手元がブレてしまって、
シャッターが閉じる瞬間には、被写体のおっさんがファインダー内でずれて、次の状態のようになっていた場合、(上の画像と比べてちょっとずれているのがわかりますか?)、
こんな感じ↓にボケたような写真になってしまいます。これこそ「手ぶれしている写真」というわけです。
これではせっかくのおっさんが台無しですね。
それではどうすれば手ぶれは少なくなるのか。
撮影者の努力によって手ぶれを少なくする方法は次のような方法があります。
1.三脚を使う
三脚でカメラを完全に固定して撮れば、ほとんど手ぶれなんておこりません。これがベストソリューションです。
でも三脚なんて持ち歩きたくないという人は2へ。
2.柱、壁、台の上などの固定物にカメラを押し当てて、カメラを固定した状態で撮影する。
これは固定物があるところであればいいのですが、ないところは厳しいですね。私の場合、無ければ、体育座りして、ひざの上に置いてとるという荒業なんかもたまに使ったりします。
3.セルフタイマーを使う
最近のコンパクトカメラはかなり小さいため重量が軽いです。特に軽いカメラだと、シャッターボタンを押す指の力でカメラ全体を動かしてしまい、それが手ぶれにつながることが多いです。私が本体が重たいカメラが好きなのもこのためです。
あえてセルフタイマーを使うことで、シャッターボタンを押す必要がないため、手ぶれの可能性が低くなります。
4.不動明王になる
三脚もなければ、固定物もない。セルフタイマーの使い方もわからない。。
こうなればもう自分が不動の人となるしかありません。ワキを締め、仁王立ちし、カメラをしっかり両手で持って、シャッターを押す指に注力してそっとシャッターを切るのです。これはもう経験と慣れによります。
5.被写体に「動かないでね」と必ず言う
カメラマンが手ぶれしなくても、シャッターが開いている間に被写体側が動いてしまったら、手ぶれと同じことになります。なので、シャッタースピードが遅くなりそうだなと思ったら、被写体が人間だったら必ず「合図するまで動かないでね」と言いましょう。これ結構大事です!
まぁ撮影者の努力で手ぶれ写真になるのを防止する方法は、ざっとこんなもんでしょうか。
「そんなこと言ったって難しくてできないよ!めんどくさいし」
そんな声が聞こえてきそうです。
でも安心してください。
デジタルカメラには「手ぶれ補正機能」というものがついてるんですよ。どうしても手ぶれしちゃうあなたのために、機械が勝手に手ぶれを無くしてくれるんです!!
デジタルカメラの手ぶれ補正機能にもいろいろありますが大きく言うと、
・ 電子式手ぶれ補正
・ 光学式手ぶれ補正
・ CCDシフト式手ぶれ補正(撮像素子シフト式)
に分けられます。
なんか電気屋さんで聞いたことある名前がありませんか?「どの手ぶれ補正機能がついたカメラがいいの?」と疑問に思ったことありませんか?
というわけで、今日は長くなりましたのでこの辺にして、次回はこの各種手ぶれ補正機能について少しばかり説明をしていきたいと思います。
ちょいうまカメラッ子を目指してがんばりましょう。
昨日までアメリカでやってたPMA09でなんか新しいのがでないか待ってたんですが、お目当てのブランドは新しいボディを発表してこなかったんで、前から買うつもりでいた奴を買うと思います。
でもなぁあのLOGOがいやなんだよなぁ・・・
MINOLTA Come Baaaaack
PMA注目してたけど、シグマのDP2 と、ペンタの光学24倍のやつはちょっといいなーって思ったけど個人的には他はふーんって感じでしたばい。
講座ネタいいすね。
何を隠そう、私も高校時代、写真部なのだ。
メンバーは
ryu
内田
taquma
という今考えたら今と変わり映えしないメンバーですが…
最近ちょこちょこmarにカメラ購入の相談してましたが、ネット接続の方が先になりそうです…
うちの高校の写真部の大先輩に一之瀬泰造さんがいます。現役のころは泰造さんのこと知らなかったんやけど、今になって思えばサッカー部やめたあとに入ればよかったと後悔してます。。。